【記念日ワイン】シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ1997(感動9)スーパーセカンド筆頭、サン・ジュリアンの帝王!

美味しいワインに目がないまさろうです。

あなたはスーパーセカンドと聞くとどんなワインをイメージしますか?

スーパーセカンドとはボルドーの1級シャトー、一般に「五大シャトー」と言われている5つのシャトーに匹敵するポテンシャルがあるといわれている2級格付けのワインのことです。

もっとも格付けがなされたのは1855年のパリ万博の時、1973年にムートン・ロートシルトが1級に格付け変更がなされた唯一の例外を除いて1855年からその格付けは変更されておりません。

 

1855年から格付けの見直しがないというのは少し前時代的な感じではありますが、1級シャトーに比肩するポテンシャルがあるという尊敬の念を込めてスーパーセカンドと呼ばれております。

そんなボルドーの2級格付け筆頭、スーパーセカンドの代名詞とされているシャトー・レオヴィル・ラス・カーズを紹介いたします。

 

 

Chateau Leoville Las Cases 1997

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ボルドー サン・ジュリアン

生産者 :シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ

品種  :カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド ※詳細なブレンド比率はわかりませんでした。

タイプ :一人ワイン、記念日ワイン

バリュー:プレミアムワイン

嗜み日 :2013年7月

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まさろう評価

香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(8)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(9)💖💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート 

色調

とても濃いルビー色、グラスを通して光を通すと怪しく輝く赤紫の色調が窺えます。

コルクに染みついたビロード状の液体(澱?)が長い熟成期間を経た印象を感じさせます。

脚は多めで粘度は中くらいです。

 

香り

抜栓直後から芳醇な黒系果実の香りが漂います。

グラスに注ぎ軽くスワリングすると、カシスブラックベリーの香りの奥には西洋杉甘草森の下草木樽タイムミントなどのハーブ類などなど、非常に複雑味がありながらも思わず深呼吸したくなるような心地よさを感じる香りです。

古びた洋館やクローゼットの奥に仕舞ってあったアンティークのオルゴールを蓋を開けたような、そんなイメージが沸いてきました。

 

味わい

酸は柔らかく弱め、甘味は少し奥に隠れている印象、非常にシルキーなタンニンが心地よく舌に纏わり喉を滑らせていきました。ボディはミディアムながらも骨格のしっかりした、森の中を敏捷に駆け回るカモシカのような逞しさを感じました。

フィニッシュはとても長く、心地よいミネラル感が時間の経過を忘れさせてうっとりさせられます。

一日で飲み切るのはもったないのでいつもの如く、シュポシュポと空気を抜いてセラーで一休み。

二日目に栓を開けると、黒系果実と共にチョコバニラの甘い香りが現れました。

口にすると、甘味と酸味、そしてシルキーなタンニンが絶妙な調和を醸し、落ち葉腐葉土など、熟成したワインならではの複雑さを感じます。フィニッシュは30秒くらいでしょうか?とても長く小川の小石鉛筆の芯のようなミネラルを感じます。

少し枯れた印象もありましたが、ネガティブな意味でなくリッチでエレガントさを兼ね備えた熟成した大人のワインといった印象です。

 

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※精進します!ピンボケして見にくくてほんますんません・汗

 

総評

1997年ヴィンテージはボルドーにおいてはあまりいい年ではないと言われておりますが、このレオヴィル・ラス・カーズにおいてそういった気候的条件はあまり関係がありません。

 

良いヴィンテージが良いワインを造るのではなく、良い醸造チームが良いワインを造るのです。

 

確かに1990年や1995年ヴィンテージのような力強さはないものの、非常に落ち着いていてバランスの取れたワインです。もしかしたらこの時が最上の飲み頃だったのかもしれませんね。

 

老練なクオーターバックが逆転を賭けて投じたヘイルメリーパスはカモシカのような俊敏さを兼ね備えたワイドレシーバーによってキャッチ成功、逆転のタッチダウンを決めた見事なプレイはチームの完成度の高さゆえの当然の結末です。

 

ちなみにヘイルメリーパスとはアメリカンフットボールにおいて、劣勢なチームが試合終了間際にタッチダウンによる逆転を狙い一か八かの神頼み的なロングパスを意味する言葉です。

 

と、まぁ、アメリカンフットボール好きなまさろうはそんなスーパープレイを見せられたような興奮と感動を味わいました。

 

スーパーセカンドの筆頭と言われ続けているラス・カーズに死角は存在しません。その実力は1級シャトーをも凌ぐといわれる格付け2級の孤高の戦士、どんな逆境に遭っても輝きを失うことなくボルドーに君臨し続けます。

これだけは確実に言えること、ラス・カーズを選ぶ時ヴィンテージを見て決める必要はまったくないということです。

とはいえ、早飲みができるようなワインではないので、ある程度の熟成期間を経てから開ける必要があるのが待ち遠しいところではありますが。。。

 

 

レオヴィル・ラス・カーズ1997のまとめ

いつどんな状況でもパーフェクトなポテンシャルを発揮する孤高の戦士、レオヴィル・ラス・カーズが飲み手の期待を裏切りることは絶対にありません。

 

ここぞという時、満を持して開けてラス・カーズの世界観を思う存分ご堪能ください!

 

ここで一句

逆境も

変幻自在に

身をこなし

サン・ジュリアンの

王は降臨

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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