【みんなでワイワイン】ルー・デュモン・レア・セレクション・ジュヴレ・シャンベルタン2001(感動7)仲田晃司氏の愛情一本!

美味しいワインに目がないまさろうです。

 

あなたはフランス、ブルゴーニュ地方で活躍する日本人醸造家、仲田晃司氏をご存じですか?

 

ブルゴーニュワインの神様と呼ばれた故アンリ・ジャイエにも認められた日本が誇る大人物です。

 

そんな仲田氏が手掛けたブルゴーニュの古酒、ジュヴレ・シャンベルタン2001を紹介いたします。

 

Lou Dumont Léa Sélection Gevrey Chambertin2001

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ブルゴーニュ

生産者 :ルー・デュモン

品種  :ピノ・ノアール(100%)

タイプ :みんなでワイワイン女子会ワイン

バリュー贅沢ワイン

嗜み日 :2016年2月

探す  :Amazon楽天市場 ※スポンサーリンク

 

まさろう評価

香り(6)🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(6)🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(7)💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

淡いルビー色、光にかざすとオレンジの色調があり程よく熟成した形跡を窺えます。

ディスクは赤ワインにしては中庸、脚は少なくまずまずの粘り気があります。

 

香り

チェリーストロベリーのような赤系果実の香りは穏やか、紅茶オーク材などの熟成香の存在感が勝ります。

 

スワリングすると果実の香りはアップ、しかし香り本体のボリュームはそこまで上がらずにスミレ百合などピンク色の花の香りが心地よく漂います。

 

奥には腐葉土森の下草のような少し青っぽい香りもあります。

 

味わい

シャープで刺すようなアタックです。

 

酸味はシャープで力強さあり、甘味は皮をかぶって奥に閉じこもっているようです。

 

タンニンの量は中庸で細くさらさら、ボディはミディアムからライトで少しスカスカした印象です。

 

余韻は20秒くらいでしょうか?キリリとしたミネラル、土や苔などのニュアンスを残して過ぎていきます。

 

ちょっとボヤけた印象もあり、空気を抜いて一旦セラーで一休み。

 

二日目は強い酸味はいくらか収まり、姿を見せなかった果実の甘味が前に出てきました。

 

さらさらだったタンニンは甘味をまとい程よい濃度で(といっても厚みはそれほどではありませんが)口腔を刺激して喉を滑らせていきます。

 

シャープな酸味と開いた果実の甘味は力強さがありながらなかなかにバランスよし。

 

心が躍るような感動こそないものの、心地よい熟成香とキリっとしたミネラル感を残す高ポテンシャルなワインです。

 

f:id:masarouwine:20200429014941j:plain

※天・地・人と描かれたエチケットは日本人としての矜持!?汗

 

総評

ルー・デュモンを設立したのは日本人醸造家の仲田晃司氏です。

 

ワインラバーに絶大な人気の漫画「神の雫」「リアルワインガイド」で取り上げられ、またNHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀〜」で放送されたこともあり、ワイン愛好家のみならず多くの日本人が氏の存在を知ることになっております。

 

そもそもフランスのブルゴーニュ地方は高級ワインの一大産地、しかも大変小さな地域に多くの農家やネゴシアンが存在するいわばワインの聖地です。

 

よそ者である日本人が、ワインの聖地で簡単にネゴシアンとして活動することは容易にできるはずもなく、氏のたゆまないワインへの愛情と豊穣な人柄により多くのフランス人に認められて活躍をしているものと推測します。

 

というのも、2003年に仲田晃司氏がワイナリーを設立した時、今は亡きブルゴーニュワインの神様アンリ・ジャイエがお祝いにかけつけます。

 

アンリ・ジャイエは自分の発言が世間で大きな影響力を有することを知っており、滅多なことでは人のワインを褒めることがありませんでした。

 

そんなジャイエが仲田氏のワインを大絶賛したことが、ブルゴーニュの地で「日本人が造るもの珍しいワイン」から、「ジャイエが認める本物のワイン」として本場フランスに認めれます。

 

そしてジャイエから「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」という薫陶を受けたという話は語り草となっております。

 

そんなエピソードを聞くだけで仲田氏が手掛けるワインのポテンシャルを感じずにはいられませんね。

 

そんな仲田晃司氏が手掛けたワインですが、このレアセレクションは仲田晃司氏が直接栽培したぶどうで造られているわけではありません。

 

もっともブルゴーニュという地域はボルドーなどと違い、ぶどうの栽培とワインの醸造や出荷など分業で行っているのが一般的です。

※もちろんブルゴーニュでもぶどう栽培からワイン出荷まですべて一つの組織で行っているところもあります。

 

尚、ルー・デュモンには4つのラインナップがあります。

1.ルー・デュモン

┗オレンジのラベルに天地人と印刷されているもの。ネゴシアンものとして、ワインを買い付け熟成、リリース

 

2.ルー・デュモン レアセレクション

┗白のラベルに天地人と印刷されているもの。クルティエ(農家とネゴシアンの仲介をする仲買人)が持ち込んでくる古酒からコストパフォーマンに優れたものを仲田氏が厳選してリリース

 

3.ドメーヌ・ルー・デュモン

┗シンプルな文字だけのエチケット。2012年に購入した自社畑で造られる完全自社生産ワイン。生産量は極わずかで市場にはほとんど出回らない。

 

4.ルー・ベアティトゥディネム

┗シモン・デュヴォーと協業でリリースされるシャンパーニュ、ラベルに小さく天地人が印刷されている。

 

以上がリリースされております。※2020年4月現在

 

今回頂いたルー・デュモン・レアセレクションは上記の2.ルー・デュモン レアセレクションに該当し、クルティエにより持ち込まれ、仲田晃司氏が厳選したものとなります。

 

ブルゴーニュの古酒を飲む機会はなかなか巡り会えないのが現実です。

 

というのも、ブルゴーニュ地方で造られるワインの生産量は圧倒的に少なく、古酒となる前に消えてしまう、また愛好家によって争奪戦が繰り広げられることにより価格が暴騰してしまう側面があります。

 

そういった意味では間違いのない品質のブルゴーニュワインの古酒をある程度気軽な値段で(といっても贅沢ワインレベルではありますが)楽しめるのは勿怪の幸いですね。

 

 

ルー・デュモン・レア・セレクション・ジュヴレ・シャンベルタン2001のまとめ

ジュヴレ・シャンベルタンの特徴として挙げられる力強さと豊かな果実味のエレガントさは十分に楽しむことができました。

 

そして今回頂いた2001年ヴィンテージ、約15年の熟成期間を経て頂いたわけですが、力強さと程よい熟成の深みを感じることができました。

 

フレッシュな新酒のワインもいいですが、古酒でしか味わえない円熟味ある風味と旨味は捨てがたいものがあります。

 

ブルゴーニュの村名ワイン(フランスワインの原産地呼称法において品質を判断するワインカテゴリーのひとつ)の古酒を程よい値段で楽しめるルー・デュモン・レア・セレクションは非常に高パフォーマンスなワインです。

 

みんなでワイワインとして、また女子会ワインとして、気の合う仲間とブルゴーニュの古酒を気軽に楽しむにはもってこいのワインです。

 

さて、音楽のマリアージュはずばり、、、思いつきません。

 

というわけで、あなたなりにルー・デュモン・レアセレクションのジュヴレ・シャンベルタンを楽しんでみてください。

 

そして、何かいい音楽のマリアージュが見つかったらまさろうへご教授頂ければ幸いです!

 

ここで一句

神様に

認められたる

情熱よ

輝くデュモン

千代に八千代に

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

関連記事です。

 

ボルドーワインばかり飲んでけしからん!と、鉄拳制裁を食らったドメーヌ・トプノ・メルム!その実力は青天井!?

www.masarouwine.com

 

ニュージーランドのロマネ・コンティと呼ばれるアタ・ランギ!ピノ・ノアールはこの地で開花!?

www.masarouwine.com

 

カリフォルニアのロマネ・コンティと呼ばれるカレラ・ワイナリー!カリフォルニアでも奇跡が起きる!?

www.masarouwine.com