【記念日ワイン】シャトー・ボーセジュール2002(感動8)これぞサン・テミリオン!あなたが欲しい♪

美味しいワインに目がないまさろうです。

 

あなたはサン・テミリオンのワインにはどんなイメージがありますか?

 

「サン・テミリオンのワインのイメージなんてざっくり答えられるわけねーだろ!」

 

と、おっしゃる気持ちもわかりますが、まさろうはこのワインにサン・テミリオンらしさが凝縮されているような印象を持ちます。

 

感じ方は人それぞれ、楽しみ方も人それぞれですが、ここはひとつまさろうの感覚を右斜上から見て楽しんで頂ければ幸いです。

 

サン・テミリオン格付けシャトーで、(第一特別級B)プルミエ・グラン・クリュ・クラッセBにエントリーされているシャトー・ボーセジュールを紹介いたします。

 

 

Chateau Beausejour 2002

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ボルドー サン・テミリオン

生産者 :シャトー・ボーセジュール

品種  :メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン ※詳細なブレンドはわかりませんでした。

タイプ :記念日ワイン一人ワイン

バリュープレミアムワイン

嗜み日 :2020年3月

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まさろう評価

香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(8)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

淡いルビー色、縁はオレンジの色調があり程よく熟成を経た景色が伺えます。

 

脚は少なくグラスを滑る速さはゆっくりと粘度があります。

 

香り

ブラックチェリーなどの赤黒い果実の香りは少なめ、西洋杉オーク材出汁などの心地よいアロマを強く感じます。

 

スワリングすると香りのボリュームは変わらず、刺身醤油麺つゆのような出汁の利いた甘い熟成の香りを感じます。

 

味わい

丸く柔らかいアタックです。

 

酸味はすっきりで果実の甘味は柔らかいながらも果皮に隠れ閉じこもった感じです。

 

タンニンは密度がありながも細く、少し収斂性がありぎゅっと口腔内に渋みを感じます。

 

余韻は20秒くらいでしょうか?コーヒーチェリーの余韻があります。

 

ボディはミディアムでワインの構造は大きく底が見えない印象、初日はこのへんにして空気を抜いてセラーで一休み。

 

二日目、隠れていた果実の甘さが全面に顔を出し、スッキリした酸味と絶妙なバランスとなります。

 

収斂性があったタンニンはシルキーなタッチに、余韻はタバコのフレーバーも感じます。

 

果実の甘味と旨味に溢れ心地よい熟成香と余韻でうっとり、くぅ!こりゃうまい!と、思わずゾクッとなりました!

 

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※クラシックなボルドーワインらしいエチケットがいいですね・汗

 

総評

シャトー・ボーセジュールはデュフォー・ラガロスとの表記がありあす。

 

これは同じサン・テミリオンの(第一特別級B)プルミエ・グラン・クリュ・クラッセBに格付けされているシャトー・ボーセジュール・ベコとの違いを示すためと言われてます。

 

シャトーはガロ・ロマン時代(帝政ローマの支配下であったガリア=現在のフランスの独自文化の時代)より葡萄栽培が行われていたようで、1869年ピエール・ポラン・デュカーブの死亡によりデュカーブ家の2人の息子がボーセジュール(本家筋)とボーセジュール・ベコを分割相続します。

 

18世紀に入り、時の所有者ジャック・ドゥ・カルル将軍が、ここでの生活を楽しんだ喜ばしい思い出を記念し、シャトー名をボー・セジュールと改名したそうです。

 

ちなみにボーセジュールとは「良き滞在」「良き棲家」という意味があります。

 

ジャック・ドゥ・カルル将軍は後継者がなく、紆余曲折を経てデュカーブ家の所有となります。

 

ワインのスタイルとしては、歴史に裏付けられた伝統と格式がありながら、洗練されたモダンな佇まいを感じるボーセジュール、飲み手を良き棲家へ誘う秀逸な作品です。

 

 

シャトー・ボーセジュール2002のまとめ

弊ブログではシャトー・ボーセジュールと記載しておりますが、正確にはシャトー・ボーセジュール・デュフォー・ラガロースとした方がいいのかもしれません。

 

というのも、ボーセジュールはサン・テミリオンの衛生地区(サン・テミリオンを取り囲む地区にあるシャトー)で同じ名称のワインがリリースされており、また同じ(第一特別級B)プルミエ・グラン・クリュ・クラッセBに格付けされているシャトー・ボーセジュール・ベコもあり、混乱してしまう可能性があります。

 

とはいえ、今回頂いたシャトー・ボーセジュールはパーカーポイント100点を何度か叩き出したことがある隅に置けない途轍もないポテンシャルがあるワインだと言う事実は隠しようもありません。

※ちなみに今回飲んだ2002年ヴィンテージはパーカーポイント90点でした。

 

そして醸造コンサルトにはメルローの魔術師の異名をもつミシェル・ローランも名を連ねております。

※ミシェル・ローラン!?またか!と、ツッコミたくなるのはまさろうだけではないはず・汗

 

ミシェル・ローランというと、凝縮感のあるストレートな果実味で一本釣り!そんな、イメージがあるかと思いますが(それはまさろうだけかもしれませんが)、シャトー・ボーセジュール2002はサン・テミリオンらしい静謐さ柔らかさ奥深さのあるワインです。

 

そして音楽のマリアージュはずばりエリック・サティの珠玉の名曲「あなたが欲しい」で決まりです。

 


Satie - Je te veux

 

「あなたが欲しい」のシニカルでスパイスの利いた甘いメロディが揺蕩うワルツのリズムと、シャトー・ボーセジュールの旨味たっぷりバランス感覚に優れた奥行きがあり円熟味ある味わいはぴたりと重なります。

 

尚、恩田陸氏による名著、第156回直木賞受賞作「蜜蜂と遠雷」に出てくる風間塵が弾く、強く激しく情感に溢れた「あなたが欲しい」ではなく、エリック・サティが1920年に作曲した室内楽曲「家具の音楽」のような柔らかくほんわかした佇まいがぴったりです。

 

ほらほら、あなたも「あなたが欲しい」のメロディとシャトー・ボーセジュールがぴたりと重なったでしょ?!

 

なんて押し売りはダメですよね。

 

楽しみ方は人それぞれ、感じ方も人それぞれ、あなたはあなたなりにシャトー・ボーセジュールをお楽しみください。

 

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ここで一句

美しき

ボーセジュールは

数あれど

世界にひとつ

あなたが欲しい

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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