【一人ワイン】ドン・メルチョー・カベルネ・ソーヴィニヨン1994(感動8)チリの至宝!ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと共に♪

美味しいワインに目がないまさろうです。

 

このワインの音楽のマリアージュはブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブで決まりです。

 

「性懲りもなくまさろうが世迷い言をいってやがる」

 

と、あなたもお思いかもしれませんが、共感して頂ける部分もあるのでは?

 

チリ共和国で最大のワイナリー、日本でもお馴染みのコンチャ・イ・トロのフラッグシップワインはサルサのリズムと共に!

 

音楽とワインのマリアージュで相乗効果間違いなし!

 

ドン・メルチョーを紹介いたします。

 

 

Don Melchor Cabernet Sauvignon1994

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :チリ

生産地 :マイポ・ヴァレー

生産者 :コンチャ・イ・トロ

品種  :カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン ※詳細なブレンド比率はわかりませんでした。

タイプ :一人ワインビジネスワイン

バリュープレミアムワイン

嗜み日 :2016年4月

探す  :楽天市場 ※スポンサーリンク

 

まさろう評価

香り(9)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(9)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(7)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

ダークで濃い赤紫色、縁はオレンジの色調がありワインが熟成を経てきた景色を感じます。

 

ディスクは赤ワインにしては中庸で脚は多め、グラスを滑る速度はねっとりと粘度があります。

 

香り

完熟したブラックベリーやプルーンなど黒系果実の香りは穏やかです。

 

西洋杉腐葉土トリュフなど土系のアロマ、ユーカリの青っぽいフレーバーもあります。

 

スワリングすると香りのボリュームが増し、果実の濃厚な香りが強く鼻腔をくすぐります。

 

グラファイトのような硬質なミネラル感もあり、複雑な香りは奥深いワインを予感させます。

 

味わい

刺々しくも重いアタックです。

 

シャープな酸味は硬く、また甘味も硬く奥に隠れて姿をみせません。

 

タンニンは豊かで密度が濃くタニック、口の中をティッシュで拭うような収斂性があります。

 

ミディアムからフルボディで重厚感があるスタイル、余韻は30秒くらいでしょうか?鉄分の高い硬質なミネラルを残して過ぎていきます。

 

抜栓直後ということもあってか非常に硬く、例によって空気を抜いてセラーで休ませることに。

 

二日目は硬い酸がこなれ、奥に隠れていた甘味はジャーミー(ジャムのような濃厚な果実の甘味)で舌の上で爆ぜます。

 

重厚感のあるタンニンは力強さをそのままに柔らかくスムースに変化しました。

 

アミノ酸由来の出汁感も顔を覗かせ、余韻にバニラのスパイス、更にミントのような青っぽいフレーバーも感じるようになりました。

 

初日こそ硬く閉ざしていたものの、ジューシーな甘味とタンニンは肉厚、野趣味あるピュアな大地のニュアンスを感じる凝縮感満載のワインです。

 

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※プライベート・リザーヴの記述が奥行きのあるワインを予感させます・汗

 

総評

コンチャ・イ・トロ社は1883年創設のチリを代表する老舗の名門ワイナリーです。

 

そんなコンチャ・イ・トロのフラッグシップワインとして名高いドン・メルチョーはさすがの品格、そして凝縮感に溢れ果実味が豊かなポテンシャルの高いワインでした。

 

ちなみにドン・メルチョーが造られるぶどう畑はマイポ・ヴァレーの中で「プエンテ・アルト」と呼ばれる場所で、アンデス山脈の影響をもっとも受ける場所と言われております。

 

土壌はアンデス山脈から流れてきた非常に痩せた沖積土、標高は海抜650メートルと最も高く、また最も古い土壌とされ、その土壌の成分やミネラル分はたいへん複雑と言われております。

 

そんな土壌で最上のカベルネ・ソーヴィ二ヨンがつくられ、ドン・メルチョーとして醸造されます。

 

初日こそ硬く閉ざしておりましたが、一旦開くと果実の持つ甘さはストレートでジューシー、ジャムのようなぎゅっと締まった凝縮感がありタンニンも豊富で飲み応えは十分です。

 

コンチャ・イ・トロ社を代表する、いえチリを代表するポテンシャルの高いワインです。

 

ドン・メルチョー・カベルネ・ソーヴィニヨン1994のまとめ

ボルドースタイルのワインに目がないまさろうも、ドン・メルチョーを飲んで

「おー、これはすごい!」

と、舌を巻きました。

 

この時で22年の熟成期間を経て開けたわけですが、凝縮感がありながらもフレッシュさもあり、またアルコールもしっかり感じることができる高スペックのワインでした。

 

しかしながら、いわゆるボルドーの格付けシャトーのような「高貴さ」「堅牢さ」「静謐さ」は感じませんでしたね。

 

ワインラバーに大人気の漫画「神の雫」で、ドン・メルチョーの2004年ヴィンテージはクリムトの「抱擁」と形容されていたようですが、黄金色をベースとした色とりどりの濃密な色彩と強く絡み合う男女の構図、凝縮感がある豊かな果実味と大地に根付くピュアな余韻は共通する世界観があるように思います。

 

惜しむらくはドン・メルチョーのバックヴィンテージにおめにかかれることは少ないので、いま手に入れられるヴィンテージを開けずにある程度寝かせてから飲むべきでしょう。

 

とはいえ、最近のヴィンテージは早飲みもできるようなので、古いヴィンテージと新しいヴィンテージの垂直飲み(同じワインを年代別で飲む)で楽しむと面白いかもしれませんね。

 

尚、ドン・メルチョーの音楽のマリアージュはブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブで決まりです。

 


Buena Vista Social Club - Chan Chan (Official Audio)

 

キューバの老ミュージシャンとライ・クーダーのコラボレーションは伝統とモダンが交錯するドン・メルチョーのスタイルにぴったりです。

 

老練で粘り気のあるサルサのリズムにのせて濃密で哀愁あるメロディ、程よく冷めていながらもへその奥をくすぶってくる情熱的な演奏はドン・メルチョーの世界観と重なり相乗効果で倍率ドン!更に倍!といった感じで心地よい時間を過ごせること間違いありません。

 

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブを聞くとドン・メルチョーを飲みたくなるのはまさろうだけでしょうか!?

 

ここで一句

アンデスの

厳しい自然に

根を下ろし

ドン・メルチョーは

世界へ羽ばたく

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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