【一人ワイン】シャトー・ド・ポマール1995(感動8)ウェザー・リポートの「バードランド」で!
美味しいワインはボルドータイプに限らずブルゴーニュにも手を出すまさろうです。
このワインの音楽のマリアージュはウェザー・リポートの名曲「バードランド」で!
「まさろうがまた世迷い言をいってやがる!」
と、あきれながらのツッコミを頂ければ幸いでありますが、わりかしいい線いってると思います。
ウェザー・リポートのヘヴィなビートの中にあるキャッチーなメロディはこのワインのイメージにぴったりかと!?
コート・ド・ボーヌで造られるシャトー・ド・ポマールの古酒は果たしてどんなポテンシャルでしょうか?
Chateau de Pommard1995
ワイン情報
種別 :赤ワイン
生産国 :フランス
生産地 :ブルゴーニュ ポマール
生産者 :シャトー・ド・ポマール
品種 :ピノ・ノアール(100%)
バリュー:プレミアムワイン
嗜み日 :2016年3月
香り(9)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
タンニン(8)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
テイスティングノート
色調
赤い色調が強い淡いルビー色、縁はオレンジ色で程よい熟成を感じます。
ディスクは厚めで脚は少なく、グラスの内側をゆっくりと流れ落ち粘度があります。
香り
完熟したブラックベリーやラズベリーなどの赤黒い果実の香りです。
シナモンやハーブのスパイスがあり、湿った土や腐葉土などの土のニュアンスもあります。
ちょっぴり樽香、オークも感じ香りの奥行きはなかなかの深さがあります。
スワリングすると香りのボリュームは少し大きくなりいちじくや紅茶のフレーバーも感じます。
味わい
とろりとした丸いアタックです。
酸味は柔らかく果実の甘味はしっかりしたコクがあります。
タンニンの量は豊富ながらも柔らかく、シルキーなタッチで舌と口腔内を撫でていきます。
ミディアムボディでしっかりした体躯を持ち力強さと若々しさも感じます。
余韻は30秒くらいでしょうか?ほどよいミネラル感と紅茶やきのこのフレーバーを残し過ぎていきます。
まだまだポテンシャルがありそうなのでいつものように空気を抜いてセラーで一休み。
二日目は強かった甘味がほどよくこなれバランスよし、醤油や出汁のような熟成した旨味も感じます。
余韻は果実味とコーヒーのような香ばしさも感じるようになりました。
古酒らしい熟成した旨味がありながら力強さもあり、ポマールの底力を感じるポテンシャルの高いワインです。
総評
ポマールはブルゴーニュのコート・ド・ボーヌにあります。
ブルゴーニュといえばコート・ド・ニュイが圧倒的に有名、ロマネ・コンティのあるヴォーヌ・ロマネや、皇帝のワインとして名高いシャンベルタンなど、やはり知名度は圧倒的にコート・ド・ニュイに軍配があがります。
しかしながら、同じブルゴーニュのコート・ド・ボーヌで造られるポマールは、コート・ド・ニュイで造られる綺羅星の如しワインに引けを取らないポテンシャルを持っているは間違いありません。
では、コート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌのワインの一番の違いはというと、まさろう的な観点で乱暴に言わせてもらうと
力強さ
かと、思いますね。
もちろん、十把一絡げにすべてのワインに対して断言をすることはできませんし、生産者によってその個性は様々ですが、コート・ド・ボーヌのワイン、つまり今回飲んだポマールは一言でいうと力強さを感じます。
対して、コート・ド・ニュイのワインを一言でいうと、
静謐さ
かなぁと。
静謐さってなんだよ!
ですよね?静謐さってなんでしょ?
静けさ?いやー、ちょっと違いますね。
国語辞典で「静謐」という言葉を調べると、
1.静かで落ち着いてること
2.世の中が穏やかに治まっていること、またその様。
そんな記載がありますが、まさろう的には厳かとか荘厳という言葉が合うワインに静謐さという表現を使います。
そして、この静謐さこそがいわゆる、安旨ワインにはない奥深さだと思います。
ではポマールには静謐さはないかといえばそんなことはありませんが、それよりも力強さが先立つワインかと思います。
シャトー・ド・ポマール1995のまとめ
ボルドータイプもブルゴーニュタイプも熟成を経た古酒には新酒にはない楽しみがあります。
古酒の魅力は、熟成を経ることで予想を超える風味や味わいの変化を楽しめること。
だからといって、新酒が物足りないというこではありません。
新酒には新酒のフレッシュで活きのいい魅力が満載です。
楽しみ方は人それぞれ、感じ方も人それぞれ、その時の気分や出会いによって、あなたもあなたなりの楽しみ方を探してみるといいでしょう。
ちなみに、まさろうはシャトー・ド・ポマール1995を飲んだときにウェザー・リポートの名曲「バードランド」が重なりました。
軽快でありながらも骨太いリズム感、世界を震撼させたベーシスト、ジャコ・パストリアスの硬質なピッキング・ハーモニクスに誘われ、楽曲の体躯をしっかり支えるベースラインにうきうきわくわくと心が躍るサウンドは、シャトー・ド・ポマールのスタイルに重なります。
Weather Report - Birdland
音楽のマリアージュとして是非ウェザー・リポートのバードランドとともにシャトー・ド・ポマールを楽しんで頂ければ幸いかと。
とはいえ、シャトー・ド・ポマールの古酒はなかなか手に入らないので注意が必要です!
ポマールの
底力を知る
古酒にあい
バードランドと
余韻はぴたり
、、、お粗末さまでした
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
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