【記念日ワイン】シャトー・シュヴァル・ブラン1995(感動9)ベートーヴェンの「田園」に乗せて!

美味しいワインに目がないまさろうです。

 

このワインは白馬が迎えに来て幽玄の世界に連れていかれるワインです。

 

「また、まさろうが世迷言を言ってやがる!」

 

そう、あきれ顔でツッコミを入れて頂ければ恐悦至極。

 

途方もないポテンシャルを持つこちらのワインに、まさろうはかの有名なベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が重なります。

 

優雅で気品がありながらも柔らかく、硬質な骨格がしっかりした途轍もなく大きなスケールを持つワイン。

 

サン・テミリオンの格付けシャトー筆頭プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAのシャトー・シュヴァル・ブラン。

 

さぁ、果たしてベートーヴェンの「田園」は聴こえてくるでしょうか?!

 

 

Chateau Cheval Blanc1995

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ボルドー サン・テミリオン

生産者 :シャトー・シュヴァル・ブラン

品種  :メルロー(47%)カベルネ・フラン(53%)

タイプ :記念日ワイン一人ワイン

バリュープレミアムワイン

嗜み日 :2013年12月

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まさろう評価

香り(9)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(10)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(9)💖💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

暗いルビー色、光にかざすと深い赤紫色が妖艶に輝きます。

 

ほのかにオレンジの色調を持ち少しくすみあり、グラスを滑る脚は少なくねっとりと粘度があります。

 

香り

クランベリークレームドカシスの黒系果実の香りは穏やかです。

 

甘草などのハーブのスパイス、野ばらスミレなどのピンクから赤い花をイメージする香りを感じます。

 

スワリングすると香りのボリュームは増し、西洋杉ミントなめし革イグサのような土やオークのニュアンス、更に濡れた動物なのどのジビエも感じます。

 

複雑な香りは途方もないワインを予感させます。

 

味わい

ふくよかな丸いアタックです。

 

酸味はキレがありながらも柔らかく、甘味はとっぷりと丸く舌の上で優しく弾けます。

 

豊かなタンニンは硬質で密度あり、収斂性はないものの少しとげがあり口腔内を刺激します。

 

ミディアムボディからフルボディで内向的、底が見えないスケールの大きさを感じますが、抜栓直後ということもあってかいかんせんまだ硬い印象です。

 

余韻はとても長くみずみずしいミネラルと共にメンソールのタバコのようなスモーキーさを残します。

 

デカンタはせずに2時間もすると硬かったタンニンはほぐれ絹のようなシルキーなタッチに、コーヒーモカのような心地いい苦みと甘味を感じます。

 

ふくよかなタンニンと酸味、甘味のバランスが絶妙に絡み気高くリッチでエレガント、凝縮感に溢れた底知れぬワインです。

 

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※エチケットに描かれている2つのメダルは万国博のもの。1862年の銅メダルと1879年の金メダルだそうです・汗

 

総評

サン・テミリオンの格付けシャトーは3段階に分かれております。

1.プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA【4シャトー】

2.プルミエ・グラン・クリュ・クラッセB【14シャトー】

3.グラン・クリュ・クラッセ【64シャトー】

となっており、シャトー・シュヴァル・ブランは堂々の「第1特別級A」プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに格付けされております。※2020年4月現在

 

ちなみに2012年の格付けの見直し前、「第1特別級A」プルミエ・グラン・クリュ・クラッセAはこのシャトー・シュヴァル・ブランと、シャトー・オーゾンヌの2つのシャトーしかありませんでした。

 

また、ボルドーの「八大シャトー」という俗称がありますが、シャトー・シュヴァル・ブランもこの名誉ある八大シャトーの一角に選ばれております。

 

ちなみに「八大シャトー」とは泣く子も黙るメドック格付け1級、五大シャトーの、

シャトー・ラフィット・ロートシルト

シャトー・ムートン・ロートシルト

シャトー・ラトゥール

シャトー・マルゴー

シャトー・オー・ブリオン

ソーテルヌの特別1級で世界最高の貴腐ワインの呼び声が高い、

シャトー・ディケム

更にサン・テミリオン二大巨頭と言われる、

シャトー・オーゾンヌ

シャトー・シュヴァル・ブラン

で、構成されております。

 

どれも泣く子もしょんべんチビって土下座したくなるような(下品な表現ですんません・汗)とんでもないポテンシャルを持っているワインばかりです。

 

しかしながら、ボルドーワインの宿命として、長期熟成を経てからでないと最高のポテンシャルを楽しめないというのもまた事実です。

 

そんな中でも、このシャトー・シュヴァル・ブランシャトー・オー・ブリオンだけは比較的早くから楽しめるスタイルと言われており、まさろうの経験からしてもその言葉は間違いないと感じます。

 

しかしながらシャトー・シュヴァル・ブランが長期熟成に耐えられないかといえばさにあらず。

 

早くから楽しめてなお長い熟成に耐えるポテンシャルを持っており、この点に底知れぬ奥行を感じます。

 

つまり美味しく飲める状態がいつまでも続き、且つ熟成を経ることで更に複雑味や円熟味が増していくとは一体全体どうなってることやら。。

 

いずれにしてもこの時頂いたシュヴァル・ブランは

「ふぁ~、うめぇ~」

と、しばし時を忘れてうっとり魂をとろけさせられました。

 

 

シャトー・シュヴァル・ブラン1995のまとめ

凝縮感があり果実味はとても豊か、ゆたかなタンニンは絹のような舌ざわりがありながらリッチで堅牢、複雑な余韻はエキゾチックなフレーバーをもあり途轍もないスケールのワインでした。

 

ただし、古典的なボルドースタイルのワインなので、とっつきやすいかと言えばそんなことはありません。

 

万人受けするかどうかは分かりませんが、長い熟成に耐えるポテンシャルのある、いわゆる重い赤ワインが好きな方であれば必ずや唸ってしまうでしょう。

 

パートナーとの大切な記念日ワインとして満を持してあければ、シャトー・シュヴァル・ブランの世界観で二人ともにメロメロになること間違いなし☆

 

贅沢な使い方としては、一人ワインとして兎に角じっくり時間をかけてシャトー・シュヴァル・ブランと向き合ってワインと語らう、なんていうのもありかもしれませんね。

 

Cheval Blan=白馬が迎えに来てあなたを、そして共に饗するパートナーを幽玄の世界に誘ってくれること間違いなし!

 

ちなみにまさろうはこのシャトー・シュヴァル・ブラン1995にベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が重なります。

 

優雅で気品がありながらも牧歌的な優しい雰囲気を持ち、古典とモダンがバランスよく調和、硬質な骨格で雄大なスケールを感じさせるのはシャトー・シュヴァル・ブランのイメージにぴったりです。

 


ベートーヴェン - 交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68《田園》 カラヤン ベルリンフィル

 

逆に「田園」を聴いているとこの時飲んだシャトー・シュヴァル・ブラン1995を思い出してしまいます。

 

ててててーてれれっててててーれれっててー、、、ん?

 

ヤバい!激しく飲みたくなってきたー!

 

ここで一句

田園で

迎え出でたる

セレナーデ

白馬にまたがり

昇天の時

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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