【一人ワイン】シャトー・オー・バージュ・リベラル2009(感動7)これぞ地下アイドル!?
美味しいワインは格付けに関係なく目がないまさろうです。
あなたは陽の目を見ぬ地下アイドルを追いかけた経験はありますか?
ボルドーの格付けは1級から5級までありますが、5級は格付けの中では最下層です。
もちろん格付けだけでワインの良し悪しを決める事はできませんし、最近では下の格付けでも素晴らしいワインはたいへん多く輩出しております。
まばゆいステージを目指す地下アイドルのように、ひっそりと研鑽の時を重ね躍進の時を待つボルドーの5級格付け、シャトー・オー・バージュ・リベラルを紹介いたします。
Chateau Haut Bages Liberal 2009
ワイン情報
種別 :赤ワイン
生産国 :フランス
生産地 :ボルドー ポイヤック
生産者 :シャトー・オー・バージュ・リベラル
品種 :カベルネ・ソーヴィニョン(68%)メルロー(32%)
タイプ :一人ワイン、みんなでワイワイン
バリュー:贅沢ワイン
嗜み日 :2013年8月
香り(7)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(6)🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
タンニン(7)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
感動(7)💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
テイスティングノート
色調
暗くて濃いルビー色、光に翳すと赤紫の色調が綺麗です。
ディスクは厚くグラスの内側を滑る脚は多く粘度も高いです。
香り
開栓直後はカシスやベリーなどの甘い黒系果実の香りが優しく漂います。
グラスに注ぐと熟したカシスの香りのあとに西洋杉や甘草、木樽や湿った土もほのかに感じます。
スワリングすると果実の甘い香りのボリュームはそのままに、隠れていたタイムやミントなど、少しスパイシーなニュアンスが心地よく絡みあいます。
味わい
アタックはすっきりした酸味とまろやかな甘味、タニックなタンニンはなかなかの力強さがあります。
ミディアムボディでスケールはさほどの大きさではないもの、余韻は思いのほか長めで溌剌としたミネラル感と出汁のような風味もあり複雑さを併せ持ちます。
一晩寝かせるとワインが完全に開きポテンシャルが発揮され始めます。
二日目は酸味と甘み、力強いタンニンは丸みを帯びてしっかりと絡みあい、時折リッチでエレガントな表情も窺わせます。
スケールは決して大きくありませんが、伝統的なボルドーの赤ワインらしい背筋のピンと伸びた骨格と堅牢な重厚さも感じさせます。
総評
シャトー・オー・バージュ・リベラルはシャトー・ラトゥール、シャトー・ピション・ラランド、泣く子も黙る第1級、2級シャトーに隣接する場所にあります。
といって、偉大なる1級、2級シャトーと畑が隣接するからといって必ず美味しいワインができるわけではありません。しかしながらそのポテンシャルは計り知れないものがあるのではないかと思います。
シャトー・オー・バージュ・リベラルの畑は1960年代に植え替えられ、60年代から70年代は凡庸な作品が多かったようです。
その後、80年代に入り少しずつ脚光を浴びる作品が生まれ始め、ボルドーの当たり年と言われる1982年、1986年、1990年、1995年など、注目を浴びる作品が生まれました。
ボルドーの格付けワインの中では知名度は決して高くありませんが(失礼!)、その知名度に反し優れた作品が多く輩出しているのは間違いありません。
市場における需要と供給のバランスを考えると非常にコストパフォーマンスに優れた作品です。
シャトー・オー・バージュ・リベラル2009のまとめ
シャトー・ラトゥールやシャトー・ピション・ラランドの片鱗を伺い、またオー・バージュ・リベラルらしい風味豊かで溌剌としたワインを楽しめます。
いい頃合いのオー・バージュ・リベラルを見つけたら手に入れておくべき価値のあるワインです。
世間にはまだ知られていない、自分だけがその魅力を知るアイドルを追いかけるファンと同じ気持ちです。
いつの日か、眩しいスポットライトを浴びて燦燦と輝く大きなステージへあがる日を夢見て今日もリハーサルから全力ダンス!しかしその魅力はそのままに、まさろうだけのオー・バージュ・リベラルでいてくれてもいいのですけどね。
さぁ、あなたはオー・バージュ・リベラルにどんな未来図を描くでしょうか?今後ますます目が離せないワインです!
1級と
2級を望む
その場所で
羽ばたく時を
待つガリアかな
、、、お粗末さまでした
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
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