【一人ワイン】ジャン・ピエール・ミュニュレ・エシェゾー1998(感動8)人間万事塞翁が馬

長期熟成を経たボルドーのワインに目がないまさろうはピノ・ノアールも大好きです。

 

といっても、ピノ・ノアールの良さもわかるようになるまでは時間がかかりました・汗

 

単純に、ピノ・ノアールって軽いじゃないですか。

 

凝縮感のある果実味とずっしり重いコクがあってナンボ!なんて感じで、ワインにハマってからしばらくはピノ・ノアールは避けていた、いえ、良さが理解できませんでした。

 

そんなまさろうを目覚めさせるきっかけの一つとなった、ジャン・ピエール・ミュニュレのエシェゾーを紹介いたします。

 

 

Jean Pierre Mugneret Echézeaux Grand Cru 1998

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ブルゴーニュ エシェゾー

生産者 :ジャン・ピエール・ミュニュレ

品種  :ピノ・ノアール(100%)

タイプ :一人ワインビジネスワイン

バリュープレミアムワイン

嗜み日 :2016年1月

探す  :※廃業しており市場で探すのは困難を極めます。

 

まさろう評価

香り(9)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(6)🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(7)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

淡いルビー色、縁はオレンジ掛かっており程よい熟成を感じます。

 

少しくすみがあり、清澄度は高くありません。

 

香り

ラスベリーいちじくなどの赤い果実の香りは穏やかです。

 

軽くスワリングすると、スミレリコリスなどの少しスパイシーさもあるフローラルな花の香りが漂いはじめます。

 

奥には腐葉土焼いた木材トリュフドライハーブのようなスパイスも感じます。

 

香りのボリュームはなかなかの強さです。

 

味わい

どんより少しぼやけたアタック、酸は弱く甘味も少しぼやけて芯がありません。

 

タンニンの量は中庸で柔らかくこなれていて、というか発酵中の漬物のようなニュアンスもあります。

 

まだ何か奥に秘めているような?それでいて枯れているような?いまひとつピンとこずスケールは未知数です。

 

余韻は長くほんのり果実の甘さとミネラル感をともなって去っていきます。

 

2時間くらい経過すると徐々にポテンシャルが発揮されてきました。

 

ぼんやりとしていた甘味に輪郭がでてきて、柔らかいタンニンはシルキーなタッチへ、心地よい花の香りは可愛らしい花畑のイメージです。

 

酸味と甘味とタンニンは総合的に優しいテクスチャー(質感)で、豊かな果実味と草花の華やかな香りでうっとりとさせられました。

 

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※エチケットの紋章がマイケル・シェンカー・グループのロゴマークに似てます・汗

 

総評

ジャン・ピエール・ミュニュレはヴォーヌ・ロマネ村の名門ドメーヌ・モンジャール・ミュニュレの親戚筋だそうです。

 

ただ残念なことに、ジャン・ピエール・ミュニュレは2004年のヴィンテージを最後に引退しました。

 

なんでも跡継ぎがいなかったためだとか、、、畑はそのままドメーヌ・ドゥデ・ノーダンに貸しドメーヌとしての運営は廃業しております。

 

現在ジャン・ピエール・ミュニュレが造ったワインは蔵に眠るバックヴィンテージのみ、また市場に出回っているものだけとなっております。

 

「手に入れられないワインを紹介するな!」と、手厳しいツッコミを入れられそうで恐縮ではありますが、こういった出会いもまたワインの魅力かと思います。

 

まさろうもよくあるのですが、「今度見つけたら買おう!」なんて感じで、気になる銘柄の購入を一旦保留。

 

すると気付けばいつのまにやら市場から消え去り、「あー、絶対に欲しい!!!」と強く願った時には既に手遅れ。

 

ジャン・ピエール・ミュニュレのように引退してしまったり、何かしらの事情により手に入れたくても手に入れられない、なんてことも往々にしてあります。

 

人もしかり、ワインもしかり、やはり出会いというのは大切ということですね。

 

人間万事塞翁が馬ということです。

 

なんて偉そうに語って恐縮です・汗

 

 

ジャン・ピエール・ミュニュレ・エシェゾー1998のまとめ

ある意味でブルゴーニュのピノ・ノアールらしい静謐で綺麗なワインでした。

 

ブルゴーニュの特級畑であるエシェゾーの魅力は満載、若干枯れたニュアンスもありましたが、それでもなお豊かな果実味と、大きくはないものの可愛いらしい森の息吹、花畑感を存分に楽しむことができました。

 

ぜんぜん関係ない話で恐縮ではありますが、エチケットのロゴマークがマイケル・シェンカー・グループを彷彿とさせます。

 

まさろうがこよなく愛する、トルネードの如しグルーヴ感と、華麗なスティックさばきを魅せるドラマー、故・コージー・パウウェルが在籍していた黄金期のライブ盤を聴きながら楽しみました。

 


The Michael Schenker Group - Live in Hamburg 1981

 

ちなみにジャン・ピエール・ミュニュレのエシェゾーとマイケル・シェンカー・グループのイメージはぜんぜん合わないのでご注意を!汗

※マイケル・シェンカー・グループの粘りっこいギター、甘く切ないメロディと全てを飲み込む太いリズムは、フルボディで骨格のしっかりしたボルドーの赤ワインこそ合います。

 

素敵なワイン、素敵な音楽、素敵なひとの出会いに乾杯です。

 

ここで一句

出会いとは

さも儚くも

ありにけり

エシェゾーの地で

君を想えば

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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