【一人ワイン】グラヴナー1999(感動8)ソフトマシーン「アート・ロックの彗星」と融合!

美味しいワインとプログレッシブロックに目がないまさろうです。

 

あなたはアヴァンギャルドなワインと聞いてどんなものを想像しますか?

 

まさろう的イメージはプログレッシブロック界の異端児(?)ソフトマシーンの「アート・ロックの彗星」と融合するワインでした。

 

鬼才ヨスコ・グラヴナーが造るこちらのワインを紹介いたします。

 

 

Gravner 1999

ワイン情報

種別  :白ワイン

生産国 :イタリア

生産地 :フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア

生産者 :ヨスコ・グラヴナー

品種  :リボッラ・ジャッラ

タイプ :一人ワイン、みんなでワイワイン

バリュー:贅沢ワイン

嗜み日 :2014年1月

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まさろう評価

香り(7)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(9)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋


感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

色調

とても濃い黄色、むしろオレンジがかった琥珀色でとても一般的な白ワインの色合いではありません。

 

ディスクは中くらい、脚は多くなくグラスを滑る速度はゆったりです。

 

香り

開栓直後はすっぱさを感じるアプリコットブランデー焼いたアーモンドのような熟成香を感じます。

 

香りのボリュームはそこまで大きくありませんが、非常に複雑で時の経過とともに様々な表情を現わせてきます。

 

味わい

アタックはぎゅっとしまった酸味、すっぱさの奥にある果実の甘さは控えめです。

 

ボディはしっかり凝縮感があり、後味は貴腐ワインのようなミネラル感のあるほろ苦さ加え、梅肉醤油蔵を感じさせる独特な余韻が残ります。

 

しかしながらまだまだ硬いので一旦セラーに寝かせることに。

 

少し休ませて数時間後に再び注いでみるとエッジが立ちしまった酸はだいぶ落ち着きを取り戻し甘味が前に出てきます。

 

酸味と甘味が程よく調和されて丸く調和が取れて上品な味わいとなってきました。

 

しかしながら複雑味があり滋味溢れる味わい、ワインに閉じ込められているいろいろな要素がスワリングするたびに拡散していくようなイメージです。

 

野趣味ありながら簡単にその素顔は見せず、内向的でありながらもエレガントな一面も垣間見せる複雑怪奇なワインです。

 

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※恰好いいエチケットの後ろに邪魔なものが多く映り込んで見にくくてほんますんません・汗

 

総評

作家のヨスコ・グラヴナーは伝統的なワイン造り、古代から伝わるワイン造りを復活させ実践しているアヴァンギャルドな醸造家です。

 

農薬はもちろん化学肥料も一切使わず、人の手の介入を極力排除した超自然的な栽培によってぶどうが造られております。

 

アンフォラと呼ばれる素焼きの壺で野生酵母のみで発酵と熟成(約半年)を行い、その後木樽に移し替えて1年以上の熟成を経て瓶詰をしております。

 

ナチュラルなワイン造りを実現させる為、ステンレスタンクを使わず環境に負荷を与えるものを極力排除するというこだわりを持っているそうです。

 

古来より伝わる伝統技法と画期的で独特な造り方により、独創的で超個性的なワインが出来上がります。

 

まさろうはロワールの怪人(失礼)、ニコラ・ジョリーのクレ・ド・セランが大好きなのですが、セランに比べてもその味わいや野趣味溢れる旨味は半端ではありません。

 

ブルゴーニュ地方のシャルドネで造られる白ワインが正統派だとすれば対極を為す異端な白ワインです。

 

しかしながら、野趣味と滋味あふれる味わいは決して野暮ったいものでなく、凝縮感がありエレガントな一面もきちんと兼ね備えておりました。

 

ただ、複雑味と繊細さ、ワインの骨格を考えると飲み事を外すと厄介なことに、、、?なんて印象も受けましたね。

 

まさろうが頂いたときは15年の時を経て開けたわけですが、少し枯れているようなニュアンスがいい意味でワインに落ち着きを持たせ綺麗なバランスを生み出しておりました。

 

逆を返すと、若い時に開けてそのバランスはうまく保たれるのだろうか?そんな想像をしてしまいましたが、実際のところはどうでしょうか。

 

 

グラヴナー1999のまとめ

好みは大きく別れると思いますが、ヨスコ・ブラヴナーの手により悠久の時を経て造られたこのアヴァンギャルドな作品、人生で一度は味わうべき特別な白ワインでないかと思います。

むしろ単純に白ワインというカテゴリーに分類するのが正しいかどうか、それさえも危ぶまれるようなアヴァンギャルドな傑作ではありますが。

ちなみにまさろうはこのときプログレッシブロック界の異端児(?)、ソフトマシーンの名作「アート・ロックの彗星」を聞きながらグラヴナーを堪能しました☆

グラヴナー1999は後期のジャズ・フュージョン期より、初期のサイケデリックなソフトマシーンのイメージが合います。


Hope For Happiness

 

アヴァンギャルドで衝動的なエネルギーに満ちた音楽とワインが見事に融合しました。

 

さぁ、あなたはグラヴナーにどのような情景を映しだすでしょうか?

 

ここで一句

音楽と

ワインに重ねて

グラヴナー

アヴァンギャルドな

アートに共鳴

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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