【記念日ワイン】ガヤ・バルバレスコ1994(感動10)クリムゾンキングの宮殿から満を持しての登場!
美味しいワインとプログレッシブロックに目がないまさろうです。
あなたはクリムゾンキングの宮殿をイメージするワインとはどんなワインを思い浮かべますか?
プログレッシブロック界の巨人、キングクリムゾンの名作であるファーストアルバムを彷彿とさせる、予測不能で複雑怪奇、それでいて芳醇な旨味は永遠に広がるリッチでエレガントなワイン。
音楽もワインも作者の魔術によって聴き手、飲み手を異世界に引きずり込んでしまうものですね。
イタリアワインの帝王と呼ばれる超絶技巧魔術師ガヤによるバルバレスコを紹介いたします。
GAJA barbaresco 1994
ワイン情報
種別 :赤ワイン
生産国 :イタリア
生産地 :ピエモンテ
生産者 :ガヤ
品種 :ネッビオーロ(100%)
タイプ :一人ワイン、記念日ワイン
バリュー:プレミアムワイン
嗜み日 :2013年6月
香り(10)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(9)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
タンニン(8)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
感動(10)💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
テイスティングノート
色調
ダークで濃く赤い色調の紫色、光に通すと少しオレンジがかったルビー色に見えます。
グラスを滑る脚の数は中くらいで柔らかくすーっと滑り落ちます。
香り
抜栓直後から華やかな果実の香りです。
ブルーベリーやブラックチェリーの果実香の後ろにバラやスミレなどのフローラルな花の香り、軽くスワリングすると、チョコやミント、湿った土、トリュフ、黒コショウなどなど、とんでもなく複雑怪奇、様々な香りの波が襲ってきました。
味わい
繊細でシルキーなアタックです。
みずみずしい酸味は柔らかく甘味は濃密で多層的、ビロードのようなシルキーなタンニンは恐ろしく心地よく舌に纏わりつきました。
ボディーはミディアムからフル、余韻も非常に長くローズマリーやミントのようなスパイシーさとミネラル感はとても魅惑的、いつまでもその世界に引き込まれているような感覚です。
抜栓初日からすでに息を飲む美味しさ、とはいえこのまま全部を飲み干してしまうのはあまりにもったいないということで空気を抜いてセラーで一休み。
二日目、酸味と甘味は丸みを帯び、シルキーなタンニンは優しく全てを包み込み口腔内を滑りおちてゆきます。
ミネラル感溢れスパイシーな余韻と共にしばらくうっとり。
その優雅なスタイルは言葉を失う程の衝撃的なインパクト、ガヤの魔術によって完全に翻弄されました。
総評
ガヤのフラッグシップワインとして名高いバルバレスコ。
1961年からワイナリーに携わっていたアンジェロ氏は単一畑によるワインの生産、ピエモンテの伝統を守りながらバリック樽の導入など新たなワイン造りの改革も推し進め、いまもなおそのガヤスタイルは継承されております。
バリックで1年、樽で1年、瓶詰め後も1年熟成させてからのリリースを厳守しており、その製法と熱情は後継に受け継がれイタリアのワインのトップシンボルとして君臨しております。
この時まさろうが頂いたガヤのバルバレスコは20年近い熟成の期間を経ているにもかかわらず、凝縮感と複雑味を併せ持ち、なおワインの力強さを感じました。
いままで飲んできたガヤのワインの中でも抜群にエレガントで官能的なストラクチャー、まさに鳥肌もののワインであることに間違いありません。
ガヤ・バルバレスコ1994のまとめ
何を隠そうまさろうはこのとき、キングクリムゾンの名作「クリムゾンキングの宮殿」をバックグランドミュージックと共にガヤのバルバレスコを堪能しました!
音楽のマリアージュはずばり「クリムゾンキングの宮殿」で決定させて頂きます。
「せっかくのエレガントなワインを退廃的で混沌と狂気が内在する音の世界と一緒にされては困る!」そんな手厳しいツッコミを頂きそうで恐縮ではありますが、意外や意外、キングクリムゾンとガヤの世界は共通するものがあると思います。
クリムゾンキングの宮殿の名曲群に乗せて、セピア色のありふれた日常から極彩色の異世界に引きずり込まれてしまう、まさに魔術師ガヤのバルバレスコも同じく時空を超えて飲み手の魂を揺さぶってくるのです。
THE Court OF The Crimson King。 クリムゾン・キングの宮殿
このワインを口にしたその先に見える景色は飲み手によって様々だとは思いますが、ガヤのギミックにより囚虜にされるのは間違いありません。
ガヤのバックヴィンテージはなかなかお目にかかることができません、もし見つけたら母ちゃんを質入れしてでも手に入れる価値はあり!必ずや飲み手を幽玄の世界に誘う途轍もないワインです。
あなたはガヤのバルバレスコにどんな情景を描き出すでしょうか?
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
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