【一人ワイン】クロ・デュ・マルキ1996(感動8)人知れず咲き誇る気高き赤いバラ!
美味しいワインはファースト、セカンド関係なくともに大好きなまさろうです。
あなたは美味しいセカンドワイン飲んでますか?
ちなみにファーストワインとは、ボルドーの格付けシャトーが厳選したぶどうだけを使いリリースしたワインであり、セカンドワインとはファーストワインで使われなかったぶどうを使い造られたワインのことです。
メドックの格付け1級の実力を持つと言われるボルドーの2級シャトー、レオヴィル・ラス・カーズのセカンドワイン、クロ・デュ・マルキを紹介いたします。
clos du marquis 1996
ワイン情報
種別 :赤ワイン
生産国 :フランス
生産地 :ボルドー サン・ジュリアン
生産者 :シャトー・レオヴィル・ラスカーズ
品種 :カベルネ・ソーヴィニヨン メルロー カベル・ネフラン プティ・ヴェルド ※詳細なブレンド比率はわかりませんでした。
タイプ :一人ワイン、女子会ワイン
バリュー:贅沢ワイン
嗜み日 :2013年16月
香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
タンニン(7)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
色調
とてもダークで少しくすんだルビー色 、グラスの縁はオレンジ色でほどよく熟成したニュアンスを感じます。
脚は中くらいの量で粘度は中庸です。
香り
抜栓直後はまだまだ閉じているのか、華やかとは言えない硬く引き締まった黒系果実の香りです。
スワリングすると西洋杉、ローストした樽、森の下草やシダ などが混ざり合った複雑な香りがせめぎ合ってます。
味わい
アタックはみずみずしくも柔らかい酸味、硬くしまった甘味はキレがあります。
タンニンはリッチでシルキー、収斂性もありながら舌と咥内を優しく包み込んでくるようです。
とはいえワインそのものはまだまだ硬く閉じていたので、シュポシュポ空気を抜いてセラーでひとやすみ。
二日目はいい感じに開き、隠れていた華やかな香りが解放、リコリスやスイカズラ、野生のハーブのような少しスパイシーな香りを楽しめました。
スケールはそこまで大きくありませんでしたが、ミディアムからフルボディで骨格がしっかりしたボルドーらしい堅牢でエレガントなスタイルのワインです。
総評
サン・ジュリアンの王、スーパーセカンドとしても名高いレオヴィル・ラス・カーズの弟分のワインですが、いまではラス・カーズのセカンドワインとしてではなく独立したワインとしてリリースされております。
兄貴分であるレオヴィル・ラス・カーズとは別区画のぶどうで造られていること、そしてワインの品質の高さを考えればごもっともです。
サン・ジュリアンの中でも最も北にあり、隣はポイヤックのエリア(なんとボルドーの帝王ラトゥールが隣!)で造られていると考えるとそのポテンシャルの高さは想像にあまりあり。ボルドーワイン好きにはたまらないストーリーですね。
本家ラス・カーズは人気もありバックヴィンテージは非常な高値で取引されていることを考えると、親しみやすく手に入れやすい優秀な弟分。とはいえ、最近はこのマルキのバックヴィンテージもなかなかお目にかかれなくなっているのが寂しい限りです。
クロ・デュ・マルキ1996のまとめ
なによりクラシックで堅牢なボルドーらしいスタイルをもちながら、しっかり果実の甘味とシャープな酸、豪勢とまでいかないながらも密度の濃いタンニンの融合はリッチでエレガント、ボルドーの格付け3級レベルなのは間違いなし(まさろう評価)。
心地よい森のブーケの中に気高く咲き誇る深紅のバラのイメージです。
優秀な兄より独立一本立ちしたマルキ、市場でいい状態のマルキを見つけたら間違いなくストックしておくべき一本ですぞ!
嗚呼マルキ
セカンドの名は
もう捨てた
孤高の兄を
追い求めらん
、、、お粗末さまでした
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
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