【記念日ワイン】クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン2006(感動9)フランスの五大白ワイン!

美味しいワインは赤、白ともに目がないまさろうです。

 

あなたはビオディナミの伝道師、ニコラ・ジョリーはご存じですか?

 

フレッシュな新酒も美味しいとは思いますが、長期の熟成を経て香りや味わいが複雑に変化したものはまた格別の美味しさがあります。

 

もちろん長期の熟成に耐えるポテンシャルがなければその限りではありませんが。

 

長期の熟成にも耐え、その姿形が複雑怪奇に変化する化け物白ワイン。

 

フランスの五大白ワインの一つ、かのルロワ女史も指導を仰いだといわれているビオディナミの伝道師ニコラ・ジョリーの傑作、クロ・ド・ラ・クレ・ド・セランを紹介いたします。

 

 

CLOS DE LA COULEE DE SERRANT 2006

ワイン情報

種別  :白ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ロワール

生産者 :ニコラ・ジョリー

品種  :シュナン・ブラン(100%)

タイプ :記念日ワイン、一人ワイン

バリュー:贅沢ワイン

嗜み日 :2014年2月

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まさろう評価

香り(9)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋


感動(9)💖💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

その色はとても濃く黄色味が強い琥珀色、粘度も高く足はしっかりとありました。

 

一般的な白ワインとは一線を画す濃密な色合いです。

 

香り

アプリコットやマスカット、パイナップルやマンゴーの果実の香りは濃厚です。

 

ジャスミンやカモミールのような草花の香り、奥に梅肉や漬物をイメージするようなちょっと強烈な香りもあります。

 

スワリングするとその香りのボリュームが増され、温室に入った時のようなムワっとした圧力で鼻腔をくすぐります。

 

味わい

ファーストアタックは力強い酸味、甘味は控えめです。アルコールはしっかりあり力強いボディ、余韻も長く後味は小川の小石や鉛筆の芯のようなミネラル感があります。

 

しかしながらまだまだ固く角張った印象でしたので、空気を抜いて一旦セラーで寝かせました。

 

二日目は強烈だった野趣味ある香りはいくぶん落ち着き、ブランデーやローストしたトースト、ナッツなどのスモーキーで香ばしい芳香も顔を見せます。

 

角張った酸味が和らぎ、ぶどうの持つ甘さがぐっと前面に押し出されてきました。

 

タフなボディはそのままにちょっと気高い雰囲気、初日には見出せなかったリッチでエレガントな一面を見せ始めました。

 

やんちゃなおてんば娘が一夜にしてエレガンスな淑女に様変わりしたようです。

 

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※意図があってヘンテコに撮影したワケではありません!酔っぱらってただけです!ほんま見にくくてすんません・汗

 

総評

フランスの五大白ワイン、「ロワールのモンラッシェ」という異名もあり、ビオディナミの伝道師と言われている二コラ・ジョリーの造るクロ・ド・ラ・クレ・ド・セランは白ワインの傑作であることは間違いありません。

 

まさろうは2011年、2010年、2007年、2006年、2000年、1995年などなど、いろいろなヴィンテージのセランを飲んできましたが、どれも開けた時(保存状態やまさろうの精神状態にもよるのだとは思いますが)その印象は様々でした。

 

「これはヤバい!」時もあれば「これはダメじゃね?」みたいに、振れ幅が非常に大きいです。

 

全てのセランに言えることは、一日でそのポテンシャルを完全に楽しむことはできないということです。

 

最高な状態を迎えるために必要な時間は定かではありませんが、長期の熟成に耐えうるポテンシャルは十分にあります。

 

ヴィンテージによっては20年くらいの熟成はゆうに持ちこたえるでしょう。

 

そして開栓後に数時間、もしくは数日の時間を経てセランのポテンシャルは様々な姿へと変貌を遂げて飲み手を新たな世界に誘います。

 

 

クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン2006のまとめ

ブルゴーニュの白ワインが正統派だとしたらセランは完全な異端派!

 

ネガティブな意味ではなく、野趣味あふれるスタイルが時と共に大きくそのスタイルを変化させていく様は、なかなか普通の白ワインでは味わえるものではありません。

 

セランと向き合い一人ワインとしてじっくり飲む、またはワインを愛するパートナーとともに変幻自在で妖艶なこのスタイルを心ゆくまで満喫するのがいいかと思います。

 

ちなみに今回頂いた2006年ヴィンテージのセラン、お店で飲んだ方も自宅でのんだ方も共に「これはヤバい!」ワインでした。 

 

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※お店で飲んだ時はワインのアテを心配する必要がなくて助かりますね・汗

 

ここで一句

ビオディナミ

ニコラ・ジョリーの

魔手により

笑顔はじける

シュナン・ブラン

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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