【記念日ワイン】シャトー・ヴァランドロー1999(感動9)魂を引っこ抜かれるセクシーワイン!?
美味しいワインに目がないまさろうです。
あなたは官能を揺さぶられるワインと出会ったことはありますか?
まさろうはずばりこちらのワインを飲んで魂を引っこ抜かれました。
サン・テミリオンのシンデレラワインとして愛好家の垂涎の的、シャトー・ヴァランドローを紹介いたします。
Chateau Valandraud 1999
ワイン情報
種別 :赤ワイン
生産国 :フランス
生産地 :ボルドー サン・テミリオン
生産者 :シャトー・ヴァランドロー
品種 :メルロー、カベルネ・フラン ※詳細なブレンド比率はわかりませんでした。
タイプ :一人ワイン、記念日ワイン
バリュー:プレミアムワイン
嗜み日 :2013年12月
香り(9)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
タンニン(7)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
感動(9)💖💖💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
テイスティングノート
色調
ダークでとても濃いガーネット色、紫色の色調を強く感じます。
縁にはレンガ色のニュアンスもありいい感じに時を経て熟成している印象です。脚は中くらいでグラスを滑る速さはすーっと早めです。
香り
ブラックチェリーやラズベリーなどの果実は穏やか、コーヒーやモカ、なめし革などなど、複雑な香りを多重的に感じます。
スワリングすると熟成した黒系果実の甘い香りのボリュームは大きくなり、ローストした樽やチョコのような芳ばしい香りがとても官能的です。
これは途方もないワインの予感です。
味わい
少し硬いながらもとろっとした濃厚なアタックです。
穏やかながらシャープで硬い酸味、甘味は優しく丸みがあり、タンニンは滑らかでシルキー、果実味とタンニンの甘さをしっかり感じることができます。
ボディはミディアムでしっかりした骨格がありリッチでエレガント、余韻もとても長く後味はカカオのような苦味と心地いいミネラル感を感じます。
二日目は果実の甘さが炸裂!ふくよかな果実とロースト香が完全にマッチして凝縮感と複雑さがあり恐ろしく官能的なワインです。
これは身も心のうっとり、飲み手の官能を揺さぶりまくる途轍もないワインです。
総評
まずシャトー・ヴァランドローは1989年にスタートした至極新しいシャトーだということが驚きです。
シャトー名は最初に購入した畑であるフォンガバンの谷(ヴァル)と夫人の姓(アンドロー)の合成語だそうです。
所有者のジャン・リュック・テュヌヴァンはアルジェリア生まれ、10代でリブルヌ(サンテミリオンの隣町)に転校、そこでシャトー・オーゾンヌのアラン・ゴーティエを親しくなったといわれております。
テュヌヴァンは卒業後に木材伐採、看護師、ディスクジョッキーなどなど、いろいろな職を経たのちサンテミリオンで観光客相手にお土産物屋を始めます。そこで商品としてワインを取り扱うようになり、ネゴシアン(超ざっくり言うと卸売業者)的なことも行っていたそうです。
シャトーを始めたのはお土産物やの近くに空いていた、サン・テミリオンとパヴィの丘にあるフォンガバンの谷を購入したことがきっかけだとか。
当初は醸造設備を持たなかった為、丹精込めて作ったぶどうは地元の協同組合へ出荷するのみでした。これで満足できなかったテュヌヴァンは自宅ガレージに醸造設備を構築、シャトー・オーゾンヌのアラン・ボーティエにワイン造りを習い、本格的なワイン製造をスタートさせます。
こうしてファーストヴィンテージが1991年に出来上がったわけですが、伝統的なボルドーのシャトーと比べるとその歴史の浅さには驚愕、現在の市場の評価を考えるとまさにシンデレラワインという言葉がぴったりですね。
レオヴィル・ラス・カーズのミシェル・ドロンはかつて「こんな並みの畑でどうやって最高のワインが作れるのか?」そうテュヌヴァンに問いかけたところ「徹底して収穫量を抑えること、テロワールが出せる限界を見定める事だ」と切り返したそうです。
こんなやり取りからも、いかに凡庸な畑でとんでもないワインを造っているかがわかりますね。
シャトー・ヴァランドロー1999のまとめ
人気の高さによっていま市場価格は絶賛急騰中!世界中の愛好家や投資家から争奪戦が行われ、いいヴィンテージのヴァランドローは高嶺の花子さんになっているのが現状です。
しかしヴァランドローを口にすると、飲み手の心の窓をこじ開け、官能的なまでのテクスチャーで魂を揺さぶってくる途轍もないワインなのは間違いありません。
まさにそれはさすらいのジプシークイーンが躍る官能のダンスのような、気高く魅惑的な傑物と言えます。
愛するパートナーとの大切な記念日に用意すれば心が動くこと間違いなし!至福のひとときを過ごすのにもってこいなスーパープレミアムワインです。
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
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