【一人ワイン】シャトー・トロロン・モンド2001(感動8)ラフマニノフの協奏曲第2番とともに!
美味しいワインとクラシック音楽に目がないまさろうです。
あなたはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のようなワインと聞いてどんなワインをイメージしますか?
重厚で荘厳、ロシア音楽らしい哀愁のある旋律、ゆったりしたリズムが壮大な世界を作り上げる珠玉の音楽に重ねて楽しむべきワイン。
サン・テミリオンのプルミエ・グランクリュ・クラッセB格付け、シャトー・トロロン・モンドを紹介いたします。
Chateau Troplong Mondot 2001
ワイン情報
種別 :赤ワイン
生産国 :フランス
生産地 :ボルドー サン・テミリオン
生産者 :シャトー・トロロン・モンド
品種 :メルロー(85%)カベルネ・ソーヴィニョン(15%)
タイプ :一人ワイン、記念日ワイン
バリュー:プレミアムワイン
嗜み日 :2015年5月
香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
タンニン(9)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
テイスティングノート
色調
とても濃いガーネット色、縁まで赤紫の色調が広がります。
ディスクは厚くグラスの内側を滑る脚はねっとり粘度があります。
香り
クレームドカシス、ブルーベリージャムなどの濃厚な黒系果実の甘い香りです。
スワリングすると香りのボリュームは変わらず黒鉛やインク、甘草のスパイス、奥にはスミレなどの花の香りも少し感じます。
複雑な香りが途轍もないワインの予感です。
味わい
甘さが際立つ濃厚なアタックです。
酸味は穏やかでとっぷり濃厚な甘味、タンニンは硬くトゲトゲしく口腔内を刺激するも密度が高く重厚、甘味と相まって重く舌に絡みつきます。
フルボディで余韻はとても長く、バニラやカカオニブのようなスパイス、最後にきりりとしたミネラルを残して去っていきます。
明らかにまだまだ硬く閉じこもっている状態でしたので、一旦空気を抜いてセラーで一休み。
二日目は甘味と酸味はこなれてバランスよし、尖ったタンニンはいくらか柔らかくなるもの硬質で重さを感じます。
荘厳で重厚、背筋がぴんと伸びたしっかり骨格がある堅牢なボルドースタイルのワインです。
総評
「ラフマニノフのようなワインってなんだよ!」と、厳しい突っ込みを入れられそうですが、まさろうはこの2001年ヴィンテージのシャトー・トロロン・モンドを飲んでいた時、たまたまラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を聴いておりました。
なので、イメージしにくかったらごめんなさいね。。
でもでも、シャトー・トロロン・モンドの硬質で堅牢なスタイルと、ラフマニノフの荘厳で重厚な楽曲は共通点を感じる部分があるんじゃないかなぁ?なんて思います、はい・汗
Rachmaninoff: Piano Concerto no.2 op.18 Nobuyuki Tsujii blind pianist BBC proms
シャトー・トロロン・モンドはサン・テミリオンでも最高地点の標高にあります。
冷涼な土地のため、サン・テミリオンの中でも収穫がもっとも遅く冷たい土壌のためにぶどうの熟成がなかなか進みません。
こういった気候条件により硬質で堅牢なスタイルのワインになると言われております。
サン・テミリオンの格付けはメドックの格付けが制定された1855年から100年後の1954年に制定されます。
メドックの格付けとの最大の違いは「生産者主導による格付け」であること、およそ10年毎に見直しがされております。
150年以上も前の格付けからなんら変更のない(シャトー・ムートン・ロートシルトが2級から1級への変更と、シャトー・カントメルルの追加を除く)メドックの格付けと比べると現代的ですね。
トロロン・モンドは2006年の格付け変更まではグラン・クリュ・クラッセでしたが、2006年の格付け変更でプルミエ・グランクリュ・クラッセBへの昇格を果たします。
ちなみにサン・テミリオンの格付けは3段階に分かれております。
プルミエ・グランクリュ・クラッセA【4シャトー】
プルミエ・グランクリュ・クラッセB【14シャトー】
グランクリュ・クラッセ【64シャトー】
となっております。
格付けだけがすべてではありませんが、栄えある【14シャトー】に昇格したことは醸造家の並々ならぬ努力の結晶です。
シャトー・トロロン・モンド2001のまとめ
トロロン・モンドが躍進をあげているの要因の一つとしてメルローの魔術師の異名を持つミシェル・ローランの存在なくして語れませんね。
「ミシェル・ローラン、またお前か!」と、思うのはきっとまさろうだけないはず。
90年代から今に至るまでパーカーポイントは高得点を連発!何故にこうも高得点が続くのか?ミシェル・ローランはワイン・アドヴォケイト(パーカーポイントとしてワインを評価している評価誌)へなにかしら袖の下を、、、!?なんて勘ぐってしまうのは野暮の極み。
「じゃー、飲むなよ!」と突っ込まれてしまいそうですが、なにを隠そうまさろうはこのスタイルのワインが大好物であります。
まぁでも音楽に例えるとCDとアナログレコードの違いはあるかと思います。
つまり、CDのデジタル感とアナログレコードのいい意味でのノイズ感というか空気感の違いですね。
ミシェル・ローランのワインは間違いなく美味しいですが、画一的なデジタル感を感じます。
それでもじゅーーーーぶん、美味しいんですけどね。
ラフマニノフの
協奏曲を
聞きながら
トロロン・モンドは
光り輝く
、、、お粗末さまでした
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
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