【記念日ワイン】シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン2003(感動9)名画「ローマの休日」を一緒に!

美味しいワインと映画が大好きなまさろうです。

 

あなたは名画「ローマの休日」のジョー・ブラッドレーのようなジェントルマンなワインと聞いてどんなワインを想像しますか?

 

メドック格付け2級の称号をもつシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンはまさにジェントルマンという言葉がぴったりの名作。

 

溌剌とした映像と共に王女アンとジョー・ブラッドレーが恋に落ちてゆくストーリーに重ねて紹介いたします。

 

Chateau Pichon Longuevilie Baron 2003

シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン

種別    赤

生産国   フランス

生産地   ボルドー メドック ポイヤック

生産者   シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン

ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニョン(65%)メルロー(35%)カベルネ・フラン(4%)プティ・ヴェルド(1%)

 

まさろう評価

香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(9)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


総合(9)💖💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

色調

とても濃いインクのような紫が強いガーネット色、光に透過しても向こう側が見えにくいレベルです。

 

縁までいっぱいに紫の色調がありいきいきとしてみずみずしさも感じます。グラスの内側を流れる脚の量も多くゆっくり滑り落ちます。

 

香り

クレームドカシスブラックベリーなど黒系果実の芳醇な香りは力強いです。

 

スワリングすると香りのボリュームはアップ、西洋杉シダ森の下草のスパイス、またチョコカカオのような芳ばしい甘さも少し感じます。

 

まだまだ多くの香りが隠れているようで複雑なテクスチャーを予感させます。

 

味わい

アタックはフレッシュな酸味としっかり濃厚な甘味、タニックなタンニンはとても厚みがありながらもしっかりまとまっております。

 

いきなりバランスがよくこりゃ旨い!と思わず唸ってしまいました。

 

ボディはフルで骨格しっかり、アルコールの高さによってか非常に力強く輪郭もはっきりしており堅牢で筋肉質です。

 

しかしながら凝縮したぶどうの甘さは決して野暮ったいものではなくリッチでエレガント、フィニッシュも非常に長くみずみずしく心地よいミネラル感はいきいきとした躍動感があります。

 

凝縮感のある果実の甘さのあと、焦がした木材古い土蔵、きのこや野菜を煮込んだ出汁のような風味もあります。

 

数時間、酸味、甘味、タンニンが三位一体となり傑出したバランスへ変貌、口にするたび魂を揺さぶられるような素晴らしいポテンシャルを発揮してきました。

 

純粋な果実味と奥深い複雑さを持ち合わせたプレミアムワイン!メドック格付け2級は伊達じゃありません!

 

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※品のある恰好いいエチケット!なのに背景にやる気がなくてほんますんません・汗

 

Chateau Pichon Longuevilie Baron 2003の総評

シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン(以後、ピション・バロン)はピション・ラランドとはお隣同士、元々は一つの畑から分割していまに至ります。

 

土壌は砂利質で真南に面しており、その大部分がボルドーの帝王シャトー・ラトゥールの畑に隣接していると聞けばボルドーワインのファンにとっては思わずワクワクしてしまうのは仕方ありませんね。

 

何しろ恰好いい盾の紋章を挟む2匹のグリフォンが描かれているピション・バロンのエチケット、中世ヨーロッパや西洋の神話を想起させ、飲む前から途轍もないワインのストーリーを予感させます。

 

その歴史は1686年から始まり、1850年に当時のオーナーの死去と共に長男へピション・バロン、娘3人にピション・ラランドとして分割されました。

 

1855年に行われたメドックの格付けにおいて二つのシャトーはともに2級の格付けを受けます。

 

時を経て1987年に保険会社のアクサ・ミレジムがピション・バロンを買収、2006年にルイ・ロデレール社がピション・ラランドを買収します。

 

一般的にピション・ラランドは女性的ピション・バロンは男性的と表現される事が多いですが、まさろうも大きな意味でその意見に賛同です。

 

とはいえ、男性的だから必ずしも筋骨隆々で無骨なスタイル、どっしり重く飲み応え、噛み応えが十分なワイン!というわけではありませんけどね。

 

ちなみにまさろうの感覚として、ピション・ラランドは長い熟成の時間(ざっくり20年から30年)が必要なのに対し、ピション・バロンはそこまで長い熟成期間がなくとも(こちらもざっくり10年から15年で)花開くタイプだと思います。

 

飲み頃に関して、他のトップシャトーに比較してもそこまで神経質にならずに楽しめます。そういった意味でもピション・バロンは優れもの、とはいえ5年やそこらで開けるのはもったいなので、できれば10年の時を待ってから開けましょう。

 

映画好きなまさろう的視点からすると、ピション・ラランドとピション・バロンは名画「ローマの休日」に例えられます。

 

つまり、ピション・ラランドが少しやんちゃな一面も見せながら隠しようのない気品あふれる王女アン、ピション・バロンは一見粗野な言動と風貌でありながらジェントルマンであるジョー・ブラッドレーといった感じでしょうか。

 

そんなジェントルマンなピション・バロンは男性的な力強さもありながら気高くリッチ、複雑さのある奥深い旨味で脳みそを溶かされて魂をもっていかれてしまいます。

 

知名度ではピション・ラランドの方が一日の長があるかとは思いますが、ピション・バロンのポテンシャルは半端なし、やはりボルドーの格付け2級は伊達じゃありません。

「大迫はんぱねー!」ならぬ「バロンはんぱねー!」というやつです。

※このフレーズ、いつか使ってみたいと思いつい使用してしまいました。関係者のみな様ほんますんません・汗

 

ボルドースタイルの赤ワイン好きであれば、ピション・バロンで心が動くこと間違いなし!

 

大切なパートナーとの記念日に開ければ最高の時間を過ごせる事は請け合いです!

 

まさろう的まとめ

ポイヤックの

格付け2級は

伊達じゃない

ジェントルマンさ

ピション・バロン

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

嗜み日 2014年4月

 

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