【記念日ワイン】シャトー・パルメ1995(感動8)漆黒のエチケットに描かれた金色の美しいシャトー

美味しいワインに目がないまさろうです。

 

まさろうはメドックの格付けシャトーはたぶん、全部飲んでます・汗

 

格付け3級ながら、1級並みの実力と人気のあるシャトーといえば、こちらシャトー・パルメです。

 

漆黒のエチケットに描かれた金色のシャトーがとても印象的、エレガントで女性的なワインと評される愛好家垂涎の的となっておりますが果たしてその実力は!?

 

Chateau Palmer 1995

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ボルドー カントナック・マルゴー

生産者 :シャトー・パルメ

品種  :カベルネ・ソーヴィニョン(51%)メルロー(40%)カベルネ・フラン(9%)

タイプ :記念日ワイン、女子会ワイン

バリュー:プレミアムワイン

嗜み日 :2014年6月

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まさろう評価

香り(9)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(9)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(7)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


総合(8)💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

暗いルビー色、縁いっぱいまで赤紫の色調を強く感じます。

 

グラスの内側を流れる脚は多くゆっくりと滑り落ち粘度があります。

 

香り

まずプラムチェリーなど赤黒い果実の香りは濃厚です。

 

西洋杉甘草燻製香のようなスモーキーさも感じます。

 

スワリングするとその香りのボリュームは鼻腔いっぱいに広がり花の蜜のような甘いニュアンスもあります。

 

更に奥にはタバコ紅茶の葉のフレーバー、ミントのようなフレッシュさもあり、複雑な香りが混然一体となっており途轍もないワインを予感させます。

 

味わい

少し硬さを感じる酸味は弱く、熟成した果実の甘味がストレートに襲い掛かってきます。

 

タンニンは重厚で噛み応えがありながらもきめ細やか、ボディはミディアムからフルで骨格はしっかり。

 

フィニッシュは30秒以上続き、後味にはトリュフのような上品な香りも感じます。

 

抜栓して2~3時間経過するとバランスよくまとまってきましたが、いくぶん内向的で硬い印象です。

 

ジャムのような果実味とタンニンの甘さはとても豊かですが、力強さが勝り女性的で繊細なエレガントさという点ではいささか物足りません。

 

十分に美味しく頂けましたが、完全に開ききるまでにはもう少し時間が必要?もしくは、開けるにはまだまだ早すぎたのかもしれません。

 

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※お店で頂くとなにかと安心です。それにしても美味しそうな写真でほんますんません・汗

 

総評

シャトー・パルメはウェリントン将軍に仕えたイギリス将官のチャールズ・パーマー(フランス語読みでシャルル・パルメ)に由来しております。

 

チャールズ・パーマーは1814年に自軍を率いボルドーにやってきたとき、この地にあったシャトー・ド・ガスクを購入しその名前を「シャトー・パルメ」に変更します。

 

残念ながらチャールズ・パーマーは破産、1836年にシャトー・パルメは銀行に没収され、マーレ・ベス家とその他4人からなるシンジケートの所有となります。

 

1853年に銀行家のペレール家のイサック、エミール兄弟がシャトーを購入し、ぶどう畑の再管理をはじめますが、1855年の格付けに間に合わずに3級格付けとなります。

 

尚、現在のシャトーが完成したのはパリ万博の翌年1856年です。

 

シャトー・パルメの特徴として、他のボルドー左岸シャトーに比べてメルローのブレンド比率が高いことがあげられます。

 

これによりとても濃厚な果実の甘さと肉付きのよいふっくらしたタンニンが生み出されております。

 

1級格付け女王シャトー・マルゴーと比較されることも多いシャトー・パルメですが、そこは女王マルゴーに比肩する気品がありリッチでエレガントなワインであることは間違いありません。

 

まさろうがいままで飲んできた経験的にも、女王マルゴーよりパルメの方が女性的なエレガントさを感じることが多いです。

 

飲み頃が難しいのか?それともワインのご機嫌が斜めだったのか?女王マルゴーはいくらか気難しい印象です。

※毎度タイミングが悪いのかな、、、これってまさろうだけなんでしょうか・汗

 

この時まさろうはおお気に入りのワインバーでシャトー・パルメを頂きましたが、やはりお店で頂くとなにかと安心、仔牛のグリルと豊かなタンニンの相性もばっちり、普段自宅でこのようないいお肉を仕入れて絶妙な火加減で調理することはなかなかできませんからね。

 

美味しい料理とシャトー・パルメ、最高に楽しめたのは間違いありませんが、この時は繊細でエレガントなパルメというよりも、凝縮感のある堅牢で力強いポイヤックのようなワインという印象でした。

 

 

シャトー・パルメ1995のまとめ

シャトー・パルメはその人気の高さから価格は高騰、市場では争奪戦が繰り広げられておりバックヴィンテージはなかなかお目にかかれません。

 

ヴィンテージにより多少の差異はあるものの、適切な飲み頃は最低でも20年くらいの時を要すると思います。

 

いい状態のシャトー・パルメを見つけたら、そこはグッと堪えて適切な飲み頃を迎えるまでセラーで寝かせておかなければなりません。

 

とはいえ、人生一寸先は闇、、、ワインを寝かせたまま自分自身が息を引き取るくらいなら必ずや開けて楽しなければもったいない!

 

まさろうに言わせて頂くと、ワインは飾って眺めるものではなく飲むものです。だって飲みものなんだから。

 

なんて偉そうなことを言いながら、セラーに寝かせている金色の美しいシャトーが描かれた漆黒のエチケットを眺めてるだけでニヤニヤしてしまうんですけどね・汗

 

大切なパートナーとの記念日に満を持して開けて至福の時間を過ごしましょう。

 

シャトー・パルメのポテンシャルはどんなときでも飲み手を虜にします。

 

ここで一句

芳醇で

ゆたかな果実味

あるけれど

今日のパルメは

豪放磊落

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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