【一人ワイン】シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ1978(感動9)サン・ジュリアンの王のワイン!

長期熟成を経たボルドーワインに目がないまさろうです。

 

あなたはワインの寿命ってどのくらいだと思います?

 

突然、どのくらいもつ?なんて、ざっくばらんに言われても困りますよね。。。

 

ボージョレ・ヌーヴォーに代表される早飲みに適したワインは熟成させて飲むワインではありません。

 

また、ぶどうのもつポテンシャルや、その年の気候によってぶどうのポテンシャルは変わるので、一概にワインの寿命を語ることはできません。

 

しかしながら、いわゆるボルドースタイルのワインは長い熟成を経てから飲むことを想定して造られております。

※最近は早飲みもできることを想定して醸造しているシャトーも多いようですが。

 

35年もの時を経て、満を持して開けたこちらのワイン、一体どんなポテンシャルを示したのか?

 

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ1978を紹介いたします。

 

Chateau Leoville Las Cases 1978

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ボルドー サン・ジュリアン

生産者 :シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ

品種  :カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド ※詳細なブレンド比率はわかりませんでした

タイプ :一人ワイン、記念日ワイン

バリュー:プレミアムワイン

嗜み日 :2014年2月

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まさろう評価

香り(9)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(8)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(9)💖💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

淡いルビー色、オレンジの色調は熟成したワインを予感させ、使い込まれたアンティークの宝石のようです。

 

ディスクは薄めで脚は少なく、グラスの内側をゆっくりと流れていきます。

 

香り

抜栓直後、カシスブラックチェリーなど黒系果実の香りは穏やかです。

 

西洋杉森の下草シダ類などの森の息吹シナモンバニラのような少しスパイシーな香りも感じます。

 

スワリングすると香りのボリュームは変わらず、奥にある複雑な香りが少しずつ顔を出し始めました。

 

味わい

抜栓直後にもかかわらず、繊細でシャープな酸味とぶどうのもつ果実の甘味のバランスは均整が取れてます。

 

タンニンは豊富で柔らかくシルキー、アルコールもしっかり残っており力強さも感じます。

 

ボディはミディアムながらスケールは大きく、複雑なアロマと味わいが絡みあい外交的なそのストラクチャー(構造)は無限の拡がりがあります。

 

フィニッシュは30秒くらいでしょうか、鉛筆小川の小石を思わせるミネラリーな後味を心地よく残しながら去っていきます。

 

1~2時間も過ぎるとワインは完全に開き、深淵なワインの姿を見せ始めました。

 

繊細ながらもみずみずしさが残る酸味、完熟した果実の甘みは柔らかく、豪勢ながらも緻密でシルキーなタンニンは心地よく口腔内をなでていきます。

 

荘厳で雄大なスケールと全ての調和が取れたそのスタイルは心を震わせる感動的なワインです。

 

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※エチケットとボトルが汚れていたので期待と不安が入り乱れた状態で飲みました・汗

 

総評

「サン・ジュリアンの王」として君臨するシャトー・レオヴィル・ラス・カーズの存在感はさすがでした。

 

この1978年のラス・カーズはお気に入りのワインバーで開けましたが、お店のスタッフからも「正直、開けてみないと分かりません。見ての通りエチケットも汚れているので中身の保証はできません。」と言われました。

 

とはいえ、そこはワインラバーとしての探求心が勝り「こういう経験はなかなかできるものじゃないし思い切っていってみよう!」ということで開けてみて大正解でした。

 

天才かつ変態(失礼!)醸造家、故ミシェル・ドロンが手掛けるレオヴィル・ラス・カーズのポテンシャルは「サン・ジュリアンの王」、1級シャトーを脅かす実力をもつと言われている「スーパーセカンド」だという理由が明確になりました。

 

まさろうもいくつかのヴィンテージのラス・カーズを飲んできましたが、いつどのヴィンテージを飲んでも間違いなく「孤高の戦士」といった風格、そして威厳に満ちた豪勢な品格がありました。

 

しかしながらラス・カーズを最強最大に楽しむ為には10年以上、いや、最低でも20年の熟成期間が必要なのも確かです。

 

この1978年ヴィンテージは開栓時で35年以上の経過してきたわけですが、まさかここまで色褪せることなく果実の甘さと風味を残し、またラス・カーズらしいリッチで堅牢なストラクチャー(構造)を感じさせられるとは驚きでした。

 

 

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ1978のまとめ

まさに「サン・ジュリアンの王」の名が相応しいとんでもないポテンシャルのあるワインです。

 

長い熟成を経ることで若いワインには感じることのできない深みのある味わいに目がないまさろうの心を震わせる感動的なワインでした。

 

その時の感動、音楽のマリアージュはずばりヴィヴァルディの「四季」がぴったりかと。

 

時に優しく、時に激しく、時に悲しく、時に嬉しく、幾年の月日をめぐりたどりついた境地で出逢う奥深い感動と余韻はまさにヴィヴァルディの「四季」に共通する壮大な世界観と同じです。

 


ヴィヴァルディ 四季

 

それにしてもレオヴィル・ラス・カーズのエチケットに描かれた石門、ちょこんと乗った気高き獅子のデザインはしびれるほどにオシャレです。

 

まさろうはマイセラーに寝かせてあるレオヴィル・ラス・カーズをたまに取り出し、エチケットを眺めてはニヤニヤしております・汗

 

「ええい!頭が高い、控えおろう!この紋所=エチケットが目に入らぬかぁ!」

 

なんて感じでラス・カーズを目の前に向けられると、水戸のご老公のドラマよろしく思わずひれ伏したくなってしまうのはまさろうだけでしょうか!?

 

うーん、この感動があるからワインをやめれないんだよな~汗

 

ここで一句

悠久の

時を重ねて

ラス・カーズ

サン・ジュリアンの

王は健在

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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