【記念日ワイン】シャトー・ディッサン1999(感動8)1152年の結婚式で使われたってホント!?

美味しいワインに目がないまさろうです。

 

あなたは「マルゴー地区の二大シャトー」ってご存じですか?

 

その昔、マルゴー地区で造られた優秀なワインに冠してそう呼ばれていたシャトーが二つあるそうです。

 

はい、その通り。

 

ひとつは五大シャトーに名を連ねているボルドーの女王シャトー・マルゴーですね。

 

もう一つはこちら、メドックの格付け3級シャトー・ディッサンです。

 

果たして「マルゴー地区の二大シャトー」と呼ばれているワインはどんなワインなのでしょうか?

 

シャトー・ディッサンを紹介いたします。

 

 

Chateau D'issan1999

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ボルドー マルゴー・カントナック

生産者 :シャトー・ディッサン

品種  :カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー ※詳細なブレンド比率はわかりませんでした。

タイプ :記念日ワイン、ビジネスワイン

バリュー:プレミアムワイン

嗜み日 :2015年12月

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まさろう評価

香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(8)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

濃いガーネット色、縁は少しレンガの色調があり熟成のニュアンスがあります。

 

ディスクは厚く脚の数は多め、グラスを滑る脚は遅く粘度があります。

 

香り

完熟したカシスプラムの香りのあとにスミレなどの柔らかい花の香りです。

 

スワリングすると香りのボリュームは変わらずに、なめし革小川の小石タバコなどのスモーキーなアロマも少しあります。

 

森の下草甘草ピーマンの青臭さもあり、複雑に織りなす香りは奥行きのあるワインを予感させます。

 

味わい

硬くシャープなアタックです。

 

酸味は硬く甘味は芯がありながらもまだ隠れてます。

 

タンニンの量は多めながら繊細できめ細やか、ミディアムボディで凝縮感があり奥深さを感じます。

 

余韻は30秒くらいでしょうか?すっきりとしたミネラルにプラスして花の蜜の甘さを感じながら去っていきます。

 

二日目、酸味の固さが取れて果実味とタンニンの甘さがバランスよく馴染みます。

 

柔らかく繊細でありながら豊かなタンニンがしっかりワインの骨格を形成して気品あるエレガントな女性的なイメージ、スケールは大きくないものの高貴なフィネスを感じるクラシックなボルドーらしい作品です。

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※黄金色が目を引く、クラシックなボルドーらしいゴージャスなエチケットですね・汗

 

総評

シャトー・ディッサンの歴史は非常に古く、西暦1152年に後の初代イングランド国王ヘンリー2世とアリエノール・ダキテーヌとの結婚式に使われたワインと言われているそうです。

 

1152年といえば日本史だと後白河天皇の時代、平清盛が盛隆を極めようとしているそんな時代からシャトー・ディッサンがあったとは驚きを禁じえませんね。。

 

そんなシャトー・ディッサンはかつて、シャトー・マルゴーと並んで「マルゴー地区の二大シャトー」と言われていたこともあるそうなので、そのポテンシャルの高さは1級並みという事なのでしょう。

 

しかしながらシャトーの所有者が変わることにより品質は低下、第一次世界大戦のあたりから名声が落ちてしまうこともありました。

 

第二次世界大戦の終了する1945年に現オーナーであるクルーズ家が取得し、1997年以降は先代からシャトーを完全に引き継いだ3代目のエマニュエル・クルーズの手腕により品質は劇的に向上しております。

 

クラシックなボルドーらしい堅牢さや静謐さもありながら、繊細でエレガントなフィネス溢れるワインです。

 

ボルドーワインのファンであるなら間違いなく納得の作品です。

 

 

シャトー・ディッサン1999のまとめ

シャトー・ディッサンを俗っぽい言葉で表現すると生意気でキザなワインです。

 

とはいえ、そこはクラシックなボルドースタイル、簡単には近づくことができないものの、やはりエレガントで拡張高い風格があります。

 

ある程度の熟成の時間が必要なのはもちろん、デカンタなどをしてワインをほぐしてから飲んだ方がいいでしょう。

 

1152年の逸話にあった通り、結婚式や披露宴など、大切な記念日に開けてシャトー・ディッサンの高貴な世界観を堪能するのが相乗効果倍増間違いなし!

 

なんでもワイン造りのモットーは「王の食卓と神の祭壇のために」という事なのですが、このモットーこそが伝統的なボルドースタイルを貫いてる一番の理由なのかもしれません。

 

とっつきやすく飲みやすいワインもいいですが、時にはこういった歴史の重みを感じながら飲むワインもまた一興です。

 

というわけで、シャトー・ディッサンの登場曲はずばりメンデルスゾーンのド定番のこの曲ですね。

 

イントロのメロディを耳にした瞬間に気分は一気に高揚、ワインの感動もまたひとしおかと。

 


結婚行進曲 メンデルスゾーン

 

なーんて、さすがにこの曲の持つパワーを借りるのは反則ですかね・汗

 

まぁでも、ワインと料理のマリアージュがあるように、ワインと音楽のマリアージュがあってもいいんじゃないかとまさろうは思います。

 

メドックの格付け3級の実力を十二分に堪能できるまさろう好みのシャトー・ディッサン、あなたはどんな情景を浮かべるのでしょうか!?

 

ここで一句

マルゴーの

二大シャトーよ

ここにあり

奉じてうまし

シャトー・ディッサン

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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