【一人ワイン】シャトー・ド・フューザル・ブラン1994(感動7)名画「アメリ」と一緒に!
あなたは名画「アメリ」をご存じですか?
ブルゴーニュのシャルドネが正統派な白ワインだとしたらこちらは異端な白ワイン。
コケティッシュでブラックユーモアが魅力の名画「アメリ」のような甘酸っぱいグラーヴの白ワインです。
なぜ、シャトー・ド・フューザル・ブランが名画「アメリ」のような白ワインなのかはこちらをお読みいただければ万事解決です。
Chateau de Fieuzal Blanc 1994
ワイン情報
種別 :白ワイン
生産国 :フランス
生産地 :ボルドー グラーヴ
生産者 :シャトー・ド・フューザル
品種 :ソーヴィニョン・ブラン セミヨン ※詳細なブレンド比率はわかりませんでした。
タイプ :一人ワイン、記念日ワイン
バリュー:贅沢ワイン
嗜み日 :2014年11月
香り(7)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
感動(7)💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
テイスティングノート
色調
しっかりした色味がある琥珀色、清澄度は低く少し濁りがあります。
ディスクは普通ですが粘度はそれなりにあります。
香り
まず、ライムやレモンのフレッシュな柑橘系の香りです。
スワリングすると燻したナッツ、ローストした樽、バニラやブリオッシュのような香りもあります。
程よい熟成香を感じます。
味わい
ねっとり柔らかいアタックです。
酸味は穏やかでとろっとした甘味はしっかり濃厚、果実の甘味はパイナップルやオレンジのニュアンスがあります。
スケールは大きくありませんが、酸味は穏やかながらしっかりと立ち、果実の甘味を十分にささえております。
アフターはそこまで長くなく、ドライハーブ、バニラやローストしたナッツのような芳ばしさが残りました。
森の中の草いきれのような青臭さもありながら、貴腐ワインを思わせる蜜の甘味と苦みの余韻もあります。
ちょっと癖のあるコケティッシュでブラックユーモアが魅力の名画「アメリ」を見ながら頂くのに丁度良いワインです。
総評
ボルドーの白ワインらしいといえばそうかもしれませんが、これは好みが分かれるところです。
まさろうは正統派な白ワインは大好物ですが、こういった変化に富んだ?異端な白ワインも大好物であります。
野趣味溢れる大自然の青臭さとセミヨンがもたらせたであろう濃厚な果実の甘味、ややもすると取り留めのないとっ散らかったワインになりがちです。
しかしながら穏やかながらも酸味はしっかり立ち、ワインの骨格をシャキっと立たせております。
シャトー・ド・フューザルは300年にもわたる長い歴史を持ち、ぺサックレオニャンは「ボルドーワイン発祥の地」とも言われている伝統ある地区、そのポテンシャルは想像にあまりありますね。
このシャトー・ド・フューザル・ブラン1994のまさろう的なイメージとしては、
1.みんなでワイワイよりも一人で、もしくはパートナーとじっくり
2.好き嫌いが分かれると思うので、野趣味と滋味あふれるワインでも平気なひと限定
3.ワインのアテは濃厚なバターを使ったお魚のソテー
4.デザートワインとしてもいけるので映画を見ながらのんびりと
そんなイメージで頂くといいかと思います。
コケティッシュな甘酸っぱさが魅力のボルドーの白、シャトー・ド・フューザル・ブランは正統派な白ワインに飽きた時は本領発揮です。
シャトー・ド・フューザル・ブラン1994のまとめ
まさろうはこの時、フランシス・フォード・コッポラの名画「地獄の黙示録」を鑑賞しながら頂きました。
ベトナムのジャングルの中、噎せ返るような濃密な空気とシャトー・ド・フューザル・ブランの甘酸っぱさと青っぽさが交錯、ドアーズの「ジ・エンド」のイントロが流れ、ワインの濃厚な味わいと余韻が重なると、、、うーん、想像するだけでいまも鳥肌が立ちますね。
とはいえ、「地獄の黙示録」はとても長く癖がありすぎるので、やはり「アメリ」がおすすめです。
ちょっと癖のある名画と共に楽しむとき、このシャトー・ド・フューザル・ブランがもってこいなのは間違いありません!
フューザルよ
ブランのアテは
アメリかな
幸せになる
ワインはこれさ
、、、お粗末さまでした
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
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