【記念日ワイン】シャトー・カロン・セギュール1994(感動8)黒猫のようなビロード感って!?
美味しいワインとニャンコ先生に目がないまさろうです。
あなたはビロードのようなタンニンと聞くとどんなイメージのワインを思い浮かべますか?
重厚なボルドーの赤ワインも長い時間を重ねることでタンニンの触感は抜群の滑らかさを醸し出します。
長期の熟成に耐えることができるボルドーの赤ワイン、可能ならある程度の時を経て妖艶なスタイルに変貌を遂げてから頂きたいものです。
さて、そんなボルドーの重い赤ワインが熟成を経て心地よい触感と耽美な味わいに変貌を遂げた、ハートのエチケットで愛好家も多いシャトー・カロン・セギュールを紹介いたします。
Chateau Calon Segur 1994
ワイン情報
種別 :赤ワイン
生産国 :フランス
生産地 :ボルドー サン・テステフ
生産者 :シャトー・カロン・セギュール
品種 :カベルネ・ソーヴィニョン(65%)メルロー(20%)カベルネ・フラン(15%)
タイプ :記念日ワイン、女子会ワイン
バリュー:プレミアムワイン
嗜み日 :2013年12月
香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
タンニン(9)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
テイスティングノート
色調
ほんのりオレンジの色調がある濃いルビー色、縁はレンガ色で少しくすんでおり、いい感じに熟成が進んでいることを想像させます。
ディスクは中くらいで脚は多めながらグラスを滑るその流れは早めです。
香り
抜栓直後は完熟したカシスやベリーなど黒系果実のかぐわしい香りを感じます。
グラスに注ぎスワリングすると果実の香りの奥に西洋杉やシダ、森の下草などのアロマ、苔むした古い洋館をイメージさせる香りです。
香りのボリュームはそこまで多くありませんが、スワリングするたびにいろいろなニュアンスを感じさせその複雑さは一筋縄ではいかない予感です。
味わい
すっきりした酸味は弱く甘味も控えめ、目覚めの時を待っているのかな?
噛み応えのあるタンニンは硬く目が詰まったような凝縮感あり、しかしながら決して不快に纏わりついてくるような野暮ったさはありません。
ミディアムボディでフィニッシュは30秒くらいでしょうか?ほんのりミントや胡椒などのスパイスとすっきりしたミネラルを残して去っていきます。
上品ながらもナイーブで内向的、まだ心を開かず警戒心を解かないニャンコ先生といった趣きです。
2時間後、温度の上昇とともにワインもいい感じに開き、隠れていたぶどうの甘味と柔らかい酸味のバランスが整います。硬かったタンニンもこなれビロードのような舌ざわりとなっていきました。
少し枯れた印象もありましたが果実味の甘さと酸味は残っており、シルキーなタンニンがボルドーらしい堅牢で耽美なスタイル、優雅なひと時を楽しむことができました。
総評
少し枯れていた印象もありましたがそこはさすがのカロン・セギュール、まさろうの期待を裏切らずに最高の時間を楽しむことができました。
フレッシュでいきいきとしたワインもいいですが、長い熟成に耐えうるポテンシャルのあるワインが時間の経過と共に変貌を遂げていく様を感じることができるのは至福の一言。
まさろうは枯れる寸前、むしろ枯れてはじめているワインが奏でる最後の輝きを味わうのが大好物であります。
もっとも完全に枯れてしまったワインに遭遇した時の悲しみは筆舌に尽くし難いものがありますが。。
熟成タイプのワインの飲み頃はなかなかに難しくはありますが、最高の瞬間に巡り合えた時の価値はプライスレスですね。
ちょっぴり警戒をしていた黒猫はビロードのような毛並み、ゆっくり近づきさすさすなでなで、首の下をごろにゃーんと気持ちよくまどろんでいるのをこちらもニヤニヤ楽しんでいるかの如し、そんな優雅な時間を楽しめました(笑)
シャトー・カロン・セギュール1994のまとめ
1994年ヴィンテージのカロン・セギュールを約20年の熟成期間を経て開けましたが、正直果実の甘さとかフレッシュな酸味はさほどにありません。
しかし、熟成を経ることによって醸し出される複雑なテクスチャーとボルドーらしいクラシックで堅牢なスタイルは十二分に堪能することができました。
ビロードのようなタンニンは血統のいいニャンコ先生を撫でている触感、といっても直接ニャンコ先生を舐めたことはありませんけどね・汗
熟成の
時を数えて
あどけなく
融通無碍な
カロン・セギュール
、、、お粗末さまでした
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
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