【ビジネスワイン】カリュアード・ド・ラフィット2009(感動7)魁夷の青の世界は静寂のまま!?
美味しいワインと絵画に目がないまさろうです。
あなたは東山魁夷の絵画は好きですか?
魁夷の青は深く心に沁みる深い余韻をもたらせます。
カリューアド・ド・ラフィットはまさに魁夷の青のような色調、そして荘厳な景色がぴったりの雰囲気。
しかし!その全貌を見ることがなく終わってしまった悲しいストーリー、、、満を持して紹介いたします。
Carruades de Lafite 2009
カリュアード・ド・ラフィット
種別 赤
生産国 フランス
生産地 ボルドー メドック ポイヤック
生産者 シャトー・ラフィット・ロートシルト
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニョン(50%)メルロー(42%)カベルネ・フラン&プティ・ヴェルド(8%)
香り(7)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
甘味(8)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇
酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋
タンニン(7)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷
感動(7)💖💖💖💖💖💖💖
※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆
色調
紫の色調が強い濃いガーネット、ルビー色です。
赤というよりも青紫に近く、東山魁夷が描く青みのようです。
香り
抜栓直後から非常に濃厚な黒系果実の香りです。
グラスに入れて軽くスワリングすると、完熟したカシスやプラムの果実香の奥に、木樽やハーブ、苔むした石などが混ざり込んだなんとも壮大なニュアンスがあります。
しかしながら香りのボリュームはそこまで大きくはありません。
味わい
固く引き締またしっかりした酸味とボリュームのあるとっぷりした甘味は重たい印象、ざらつきのあるタンニンは収斂性があり重厚です。
骨格はしっかりしており堅牢なフルボディ、アフターは30秒くらいでしょうか、鉛筆の芯や小川の小石のようなミネラル感が心地よく感じられます。
しかしながらスケールは大きそうな予感はするのですが、いかんせん底知れぬ凝縮感や複雑さを感じるまでに至りません。
二日目も酸の固さと重たい甘味、重厚なタンニンはそれぞれが別の方向を向いているような、なんともちぐはぐした印象でした。
本来あるべき豊かな果実の甘さ、香りのボリュームは硬く閉じたままに最後の一滴を飲み干してしまいました・泣
Carruades de Lafite 2009の総評
荘厳でスケールの大きさを予感させるものの、魁夷が描く青の世界の中、かすかに遠く聞こえる美しい旋律はいつまでもその全貌を感じることなく幕が閉じられ終演の時を迎えてしまった、、、そんな印象でした。
もしかして、開けるタイミングを間違えていたのかもしれません。
というか、確実に間違ってます!
購入したショップで「今飲んでも大丈夫ですよ」と太鼓判を押され、ドキドキしながら開けてみたものの、飲む前にまさろうがイメージしていたカリュアード・ド・ラフィットの世界観とはだいぶ違いがありました。
そもそも本家シャトー・ラフィット・ロートシルトの飲み頃を考えると、ブレンド比率や使用されているぶどうの違いがあるとはいえ、このセカンドであるカリュアード・ド・ラフィットが飲み頃を迎える為にはもっと多くの時間が必要なのは明らかです。
昨今、クラッシックなボルドーワインでも早飲みに適した造りをしているシャトーは多い、そんな情報に惑わされてしまったかもしれません。
やはり4年足らずの熟成期間を経て開けるべきワインではなかったのです。
中国資本に超絶な人気を誇るシャトー・ラフィット・ロートシルト、投機的な目的とあいまってその市場価格はかなりのレベルまで高騰しております。
それはセカンドのカリュアード・ド・ラフィットにおいても同じですね。本家のラフィット・ロートシルトはもちろんのこと、セカンドのカリューアド・ド・ラフィットですら「うーん、この価格なら他のセカンド3本買っとこ。。。」みたな感じになるのはまさろうだけではないはずです。
ボルドーのセカンドワイン、代名詞的な優等生クロ・デュ・マルキなら3本いけるかも?
www.masarouwine.com
もし次にカリューアド・ド・ラフィット2009を飲む機会があれば、見つけられなかった最高のポテンシャル、聞き取れなかった美しい旋律を感じてみたいものです。
五大シャトー筆頭ラフィット・ロートシルトのセカンドを舐めていいたわけではありませんが、飲み頃という意味では大きな罪を犯してしまった、、、そんな後日譚です。
ワインの飲み頃って難しいなぁ。
もとい、ワインを開けずに我慢するのって難しいなぁ。
あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。
お読み頂きありがとうございました。
嗜み日 2013年10月
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