【記念日ワイン】シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(感動7)ポイヤックの貴婦人はいた?

美味しいボルドーの長期熟成ワインに目がないまさろうです。

 
貴婦人ときいてあなたはどんなワインをイメージしますか?

貴婦人といえばリッチで繊細でエレガント、気高くちょっと近づきにくい雰囲気もありながら官能を揺さぶる均整の取れたゴージャスなスタイル。


そんな素敵なワインなんて存在するのでしょうか?

 

ポイヤックの貴婦人と呼ばれているボルドーが誇るスーパーセカンド、シャトー・ラランドを紹介いたします。

 

 

Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande 2004

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ボルドー ポイヤック

生産者 :シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド

品種  :カベルネ・ソーヴィニヨン(53%)メルロー(36%)カベルネ・フラン(4%)プティ・ヴェルド(7%)

タイプ :記念日ワイン、ビジネスワイン

バリュー:プレミアムワイン

嗜み日 :2013年11月

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まさろう的評価

香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(7)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(8)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(7)💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

非常に暗いガーネット色、光に通すときらきらと美しい紫紺は澄み切った色調です。

 

グラス内側を滑る脚は粘度もしっかり、アルコール高そうでいきいきしたワインの予感です。

 

香り

まずしっかりカシスブラックベリーなど黒系果実の芳醇な香りです。

 

軽くスワリングすると、果実の甘い香りの奥にアイリススミレなどなど、薄紫色からピンク色をイメージさせる花の香りも感じられます。

 

抜栓直後にこの感じだったので、まだまだ中にいろいろな香りが隠れているよう予感がしてなりません。

 

味わい

アタックは少し硬くシャープな酸味、しっかりした甘味は濃厚、タンニンは多少ざらつきいた感じで重厚、それぞれ角が立っておりバランス感に乏しいのは開けたばかりでまだワインが閉じているからでしょう。

 

しかしながらその余韻はとてもなめらかでフィニッシュはかなりの長さがありました。

 

初日はほどほどにして二日目に期待、一日で飲み切るのはもったいないのでシュポシュポ空気を抜いていったんセラーでお休み。

 

ということで一日寝かせて再び栓を抜くと非常に優雅な果実と花の香りが漂いはじめます。一口、口に含むと、酸味、甘味、タンニン、それぞれに硬かった角が取れ、バラツキのあった初日くらべ調和がとれてきました。

 

「ポイヤックの貴婦人」の片鱗を窺わせる雰囲気を感じましたが、硬質なミネラル感と少々元気が良すぎる跳ねるような躍動感のあるタンニン、ストレートな甘さはやんちゃなパワーを感じ、まさろうがいままでに飲んできたラランドのイメージとはいささかギャップがありました。

 

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※いいワインといいグラスなのに写真に品がなくってほんますんません・汗

 

総評

まず罪なことに2004年のラランドをこのタイミング(2013年)で開けてしまったことが悔やみきれません。。。

 

お気に入りのショップ店員さんの勧めで、「今でも十分美味しいですよ」その言葉を信じて思い切って購入、満を持して抜栓してみましたがイメージしていた本来のラランドとはかなりのギャップがありました。


もちろんそのポテンシャルの高さ、しっかりした凝縮感もあり十二分に楽しむことができたのは間違いありませんが、ポイヤックの貴婦人と言われているリッチでエレガントな貴婦人のイメージではありません。

 

例えていうなら初舞台を前に少し緊張気味な若々しいデビュタントのようなワインでした。

 

本来のラランドがもつ最高のパフォーマンスを示すには最低でもあと10年の年月を要するのではないか?そんな印象でしたね。

しかしながらそこはさすがのラランド、この風格はそんじょそこらのワインでは醸し出すことはできない逸品であることに間違いありません。

 

惜しむらくはポイヤックの貴婦人と言われている繊細なエレガントさを感じる前に我慢しきれず開けてしまったこと、でもこのワインを前に10年も20年も待つなんて蛇の生殺しと同じです。

 

次にこの2004年ヴィンテージを飲む機会があれば、20年以上の時を経て、熟成したおおらかな貴婦人に変身を遂げたラランドと出会いたいですね。

 

 

シャトー・ピション・ラランド2004のまとめ

ピション・ラランドを最高の状態で楽しむ為にはそれ相応の時間が必要なのだとういうことを今更ながらに思い知らされましたね。

 

あなたもハイスペックなボルドーのワインを開ける時、くれぐれも飲み頃を間違えないように楽しんでくださいね!

 

ここで一句

ポイヤックの

貴婦人たるや

その素顔

時の彼方へ

消えゆくとらむ

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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