【ビジネスワイン】シャトー・ポンテ・カネ2003(感動8)格付け5級は適用外!2級のポテンシャル!

美味しいワインは等級に関係なく目がないまさろうです。

 

あなたはボルドー格付けって信用してますか?

 

ボルドーの格付けが成立したのは1855年、パリ万博への出品に合わせて制定されました。

 

その等級は当時取引されていた価格に応じて付けられたものであり、1973年にムートン・ロートシルトが2級から1級に変更された以外に変更は一切ありません。

 

150年以上も前の格付けが、そのまま現在に適用されるというのは少しナンセンスな話かもしれませんが、やはり1級と5級を比べるとその差は歴然と言わざるを得ません。

 

しかし!5級格付けながら2級を飛び越え、1級をも凌ぐと言われている途轍もないポテンシャルを秘めたワインがあるのです。

そんなプレミアムワイン、シャトー・ポンテ・カネを紹介いたします。

 

 

Chateau Pontet Canet 2003

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ボルドー ポイヤック

生産者 :シャトー・ポンテ・カネ

品種  :カベルネ・ソーヴィニョン(65%)メルロー(30%)カベルネ・フラン(4%)プティ・ヴェルド(1%)

タイプ :一人ワイン、ビジネスワイン

バリュー:プレミアムワイン

嗜み日 :2014年5月

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まさろう評価

香り(8)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(9)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(9)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(8)💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

非常に濃いガーネット色、縁まで紫の色調は濃く生き生きとした印象です。

 

ディスクは厚くグラスの内側を滑る脚も多く粘度はあります。

 

香り

熟成したカシスブラックベリーなど黒系果実の香りはとても濃厚です。

 

スワリングすると木樽湿った土燻製香のようなちょっとスモーキーなニュアンスも感じます。

 

更に奥には西洋杉甘草タイムなどのスパイシーな要素も隠れており、複雑なテクスチャーを形成しております。

 

味わい

濃厚なアタックです。

 

酸味は柔らかく硬く絞ったような甘味、タンニンは重厚でとろりとした舌ざわりです。

 

フルボディで骨格しっかり、いきいきとしたパワフルなタンニンは力強さと生命力を感じさせます。

 

フィニッシュはとても長くミネラルを含んだ凝縮感のある余韻がとめどなく押し寄せてきます。

 

初日はまだまだ硬く閉じている印象だったので、一旦空気を抜いてセラーで休ませることに。

 

二日目はすべての角が取れて非常にまろやか、重厚なタンニンもいくぶん柔らかくビロードのような舌ざわりで口腔を撫でていきます。

 

しかしながらまだまだそのポテンシャルを完全に発揮しているかどうかというと疑問が残ります。

 

この時でも十分楽しめましたが、最高のポテンシャルを発揮する飲み頃を迎えるまであと最低でも10年の歳月は必要かもしれません。

 

凝縮感がありリッチでエレガント、ピュアで内向的なキャラクターのポンテ・カネでしたが、最後の最後までその全貌を見ることができずに終わってしまった印象です。

 

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※ごちゃごちゃした写真で見にくくてほんますんません・汗

 

総評

ボルドーの5級格付けシャトー・ポンテ・カネはとんでもないポテンシャルのあるワインです。

 

しかしながら、11年の時を経て開けた2003年ヴィンテージ、飲み頃を考えると明らかに早かったのが悔しい限り。。

 

あと20年、いえ最低でも10年待って飲めば途轍もない感動を与えてくれたのではないか?!そんな気がしてならないのです。

 

といっても、20年もセラーで寝かせていてはまさろうの寿命と肝臓がもつか定かではありません。

 

iPS細胞などの医療技術の進歩によりくたびれた臓器が蘇ればその限りではありませんし、遺伝子操作によってクローン技術が、、、と、これ以上この手の話は別の方向に進むのでやめておきましょう。

 

やはり長期熟成を経て飲むべきボルドースタイルのワインは飲み頃を迎えてから買うべきものだと改めて認識させられました。

 

ボルドーワインの格付けがされたのは1855年、パリ万国博覧会に出品するために発表されました。

 

格付け発表後に5級にシャトー・カントメルルが追加されたことと、1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが2級から1級に格上げされたこと以外に変更はありません。

 

いまから150年前以上の前の話なので、当然ながら当時の評価が現代にもそのまま通用するはずはありませんが、格付けを知らずにこのシャトー・ポンテ・カネを飲んだひとが、格付け最下層の5級であると聞けばそのポテンシャルの高さに驚くことは必至です。

 

これが5級なら4級は?3級は?さらに1級は?一体全体どうなっちゅうの?と・汗

 

シャトー・ポンテ・カネがある畑は1級シャトー、ムートン・ロートシルトの隣という絶好のロケーションではありますが、ポイヤックという区画はとんでもないポテンシャルを秘めた神に選ばれし場所ということなのでしょうか。

 

 

シャトー・ポンテ・カネ2003のまとめ

2000年代に入ってからパーカーポイントは軒並み高得点を叩き出し、2009年と2010年に100点を連発!そんな状況にあってか市場価格もうなぎ登りの状態です。
※パーカーポイントが高い=美味しいというわけではありませんが、分かりやすさという意味ではたいへん有効な指標だとまさろうは思います。

 

もちろんそれは醸造チームの絶え間ない努力により素晴らしいポンテ・カネが生み出されているわけです。

 

2004年からビオディナミを実践、2010年で左岸で初めて認証を取りコンクリと木製槽を併用。

 

更に30%をアンフォラ(素焼きの瓶、つまり土瓶)で発酵させるという革新的で野心的なワイン造りを逐次実行していることも要因の一つだと思います。

 

好き嫌いにもよりますが、シャトー・ポンテ・カネは凝縮感に溢れ恐ろしくパワフルで内向的なスタイル、とんでない逸品でることは間違いありません。

 

惜しむらくは市場価格の暴騰、年々、庶民の我々には手が届かない価格設定となってきております・泣

 

パーカーはん!これ以上高得点を出さんといておくれやすぅ。

 

ここで一句

格付けの

見直し迫れば

間違いなし

ポンテ・カネなら

2級は硬い

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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