【一人ワイン】ドメーヌ・トプノ・メルム・ラ・コンブ・ドルヴォー2004(感動9)鉄拳制裁を食らいました!

美味しいボルドーワインに目がないまさろうはピノ・ノアールも大好物です。

 

あなたは人生観がかわるピノ・ノアールに出逢ったことありますか?

 

まさろうは自他共に認めるボルドー専科!メドックの格付け61シャトーはたぶん、すべて飲みました。

 

そしてフランス以外の国のワインも、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローを中心としたボルドースタイルのワインが大好物であります。

 

恥ずかしい話、ワインにのめり込んでからしばらくはピノ・ノアールのよさが今一つわからない時期が長かったのです・汗 

 

そんな、偏った趣味嗜好をもつまさろうに「ボルドーワインばかり飲んでけしからん!」と、鉄拳制裁を食らわせたドメーヌ・トプノ・メルムが造るシャンボール・ミジュニー、ラ・コンブ・ドルヴォー2004を紹介いたします。

 

 

Chambolle-Musigny 1er Cru La Combe d’Orveau 2004 Domaine Taupenot-Merme

ワイン情報

種別  :赤ワイン

生産国 :フランス

生産地 :ブルゴーニュ シャンボール・ミジュニー

生産者 :ドメーヌ・トプノ・メルム

品種  :ピノ・ノアール(100%)

タイプ :一人ワイン、記念日ワイン

バリュー:プレミアムワイン

嗜み日 :2014年3月

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まさろう評価

香り(10)🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

甘味(7)🍇🍇🍇🍇🍇🍇🍇

酸味(8)🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋🍋

タンニン(7)🍷🍷🍷🍷🍷🍷🍷


感動(9)💖💖💖💖💖💖💖💖💖

 ※10点満点です。ワイン選びの参考になれば幸甚の至り☆

 

テイスティングノート

色調

淡いルビー色、光に通すと綺麗な赤い色調は透明感があります。

 

ディスクは厚くグラスを滑る脚はゆっくり粘度はまずまずです。

 

香り

まず、ベリーさくらんぼなどの赤い果実のアロマです。

 

スワリングすると香りのボリュームが増し、スミレバラなどピンク色をイメージさせる花の香りが広がっていきます。

 

奥には鉛筆小川の小石のような硬質なミネラル感、更にアンチョビソースのような少しスパイシーな風味も感じます。

 

果実のアロマからお花畑のブーケ、雄大な自然の中で深呼吸したときに感じる水や土や空気のニュアンス、複雑に織りなす香りは只者ではない予感です。

 

味わい

シャープでみずみずしいアタックです。

 

柔らかくもしっかりした酸味、しっとりした果実の甘味は控えめ、タンニンは少しざらつきもありながら繊細で密度は濃いです。

 

ミディアムボディで軽快でありながらフィニッシュはかなりの長さがあります。

 

鉄分を感じる硬質なミネラル感を残して心地よく過ぎ去っていきます。

 

いくらか硬く閉じている印象だったので空気を抜いて一旦セラーで一休み。

 

二日目はワインが完全に開きひっくり返らんばかりのポテンシャルを見せ始めました。

 

果実のアロマと花畑のようなブーケに加え、マッシュルームトリュフの風味、硬かった酸が落ち着き果実の甘さを伴って丸く舌の上で弾けるように拡散していきます。

 

みずみずしい果実味とフレッシュさがあり繊細でエレガント、底知れぬ複雑さがありスケールの大きさにびっくり仰天です。

 

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※途轍もなく素敵なワインなのに適当に撮影してほんますんません・汗

 

総評

ドメーヌ・トプノ・メルムはサン・ロマン村のドメーヌ・トプノのジャン・トプノと、モレ・サン・ドニのドメーヌ・メルムのドゥニーズ・メルムの婚姻によりモレ・サン・ドニで老舗を引き継いでいる由緒あるドメーヌです。

 

母のドゥニーズ・メルムがアンリ・ペロ・ミノ夫人のマリー・フランスと姉妹という縁でドメーヌ・メルムが所有していた樹齢35~60年を超える複数の区画をドメーヌ・ペロ・ミノと分割相続したそうです。

 

これにより道の向こう側にあるドメーヌ・ペロ・ミノの所有畑と似て比較されることも多く、知名度はドメーヌ・ペロ・ミノに軍配があがるとは思いますが、その畑がもつポテンシャルは両者ともに途轍もないものがあります。

 

また、特級畑のミジュニーとエシェゾーに挟まれ、クロ・ド・ヴージョの五つ星生産者ヴォギュエのミジュニーの区画と同じ高さであるなど、そのストーリーを聞いてるだけでもうヨダレが止まらなくなってしまうのはまさろうだけはないはずです。

 

ブルゴーニュワインの格付けでは1級(プルミエ・クリュ)となっておりますが、その風味と味わいを堪能すれば特級といわれても納得です。

 

もちろん、ブルゴーニュのワインは往々にして1級(プルミエ・クリュ)の格付けでもとんでもないワインがゴロゴロしてはおりますが。。

 

しかしブルゴーニュというのは決して広くないその地域でこうも個性豊かなワインが造られるとは摩訶不思議、ピノ・ノアールだからこそ成しえる奇跡ということなのでしょうか?

 

このラ・コンブ・ドルヴォーの平均樹齢は60年以上、ヴィエイユ・ヴィーニュの表記はないようですが(単にまさろうが見逃してるだけかも)その樹齢の長さを考えればとんでもないポテンシャルがあるのは容易に想像できます。

 

シャンボール・ミュジニー ラ・コンブ・ドルヴォー2004 ドメーヌ・トプノ・メルムのまとめ

二日目に香りを嗅いで口にしたときの「クッソうめー!」あの、感動は生涯忘れられないものとなりました。

 

ブルゴーニュのワインは造られている本数も少なく世界中の愛好家によって争奪戦が繰り広げられており、いい状態のワインを見つけることは至難の業となっているのが現状です。

 

ボルドーのワインは有名な格付けシャトーでも毎年20万本とか30万本普通にリリースされているのに対し、ブルゴーニュのワインだと例えば10樽のみ生産、1樽=228リットルでボトルの本数にして300本、つまり10樽だとその年にリリースされる銘柄はたった3000本のみ!?ということになるわけです。

 

そりゃ、争奪戦になるのはともっとも。

 

手に入れたくても手に入れられない、、、そんな儚さもまたブルゴーニュのワインの魅力の一つなのかもしれませんけどね。

 

また飲み頃という点でもボルドーのワインに比べるといささか難しいと言わざるを得ません。

 

まさろうの経験的にも「むー、これでいいの?」と首をかしげるようなブルゴーニュワインとの出会いは数多くあります。。。

 

早飲みすればいいのかもしれませんが、熟成を楽しめるポテンシャルあるワインを早飲みするのは非常にもったいないですし、かといって下手に熟成を待つと「一体いつ開けるのがいいの!?」と、ブルゴーニュのワインを開けるタイミングはほんとうにシビアです。

 

この時飲んだ2004年ヴィンテージのラ・コンブ・ドルヴォーは10年の時を経て開けたわけですが、おそらくベストなタイミングだったのではないかと思います。

 

とはいえ、もしかしたらあと10年待てば更なる深みへ深化するかも、、、?!キリがないのでやめておきましょう。

 

ブルゴーニュの特級ワインに比肩するポテンシャルを持つドメーヌ・トプノ・メルムのラ・コンブ・ドルヴォー、度肝を抜かれ人生観が変わるワインでした。

 

ここで一句

ブルゴーニュ

懐の深さ

人知れず

今日もどこかで

途方に暮れる

   、、、お粗末さまでした

 

あなたの人生にとって忘れられないワインの出会いとなることを祈ります。

 

お読み頂きありがとうございました。

 

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